※自慰




寝室の扉の前。俺はこの扉を開けるべきかどうか迷っている。
いつもと同じ寝室ならこんなに迷う事もないだろう。
いつもと違うのは。

「ぁ、ひぅ…」

扉の内側から確実に喘ぎ声が聞こえること。
防音にしてある扉は少し開かれていて、多分完全に閉めるのを忘れていたのだろう。
しかもこの喘ぎ声は何度も聞いたことがある。
俺はその声の主を思い出して、何故か泣きたくなった。

「あ、やぁ…う、ぅん」

控え目に声を出して喘いでいるのは紛れもなく平和島静雄、シズちゃんだ。
この声は間違いなくシズちゃんの声。
けれど、問題はそこではなくこの状況。
俺は今ここにいる。そしてシズちゃんは寝室の中。
……じゃあどうしてシズちゃんは喘いでいる?

一つの可能性は浮気。そんなこと考えたくもないけれど、こういう状況下なら考えなければいけない。
シズちゃんが浮気、ね。俺以外には足開かないと思ってたんだけど。
でもその可能性はシズちゃん以外の声が一切聞こえないから消える。
じゃあ一体……。
そしてシズちゃんが最もしないであろうと思われる可能性が浮かんだ。
いやいやまさか、シズちゃんに限ってそんなことするわけない。
………まさかの自慰?
シズちゃんだって一応人間だから欲は溜まると思うし、男だからするものはするかもしれない。
でもわざわざ俺の寝室で、しかも俺がいつ帰ってくるかもわからない状況でするなんて。
ありえない。シズちゃんに限ってそんなことするとは思えない。
けど選択肢はそれしか残っていない。
本当にそうなのかどうか、少しだけ覗いてみることにした。
……これは検証のためであって、下心とか全然ないからね。いやこれ本当。

「んぁ、もっ、イっちゃ…あ、あぁあっ!」

俺が覗いたときが最高潮だったらしく、シズちゃんは強く扱いて達してしまった。
やっぱり自慰してたよ、うん。しかも俺のベッドに寝そべって。
肩を激しく上下させながら必死に息をする様子が可愛くて仕方ない。
俺のベッドで自慰してくれたのはとても嬉しいよ。え?変態?褒め言葉だよね、ありがとう!

「いざ、やぁ…」

俺の名前を呼ぶ声が聞こえたような気がする、っていうか聞こえた。
もしかしてバレたかも、と思ってシズちゃんの様子を伺うと、そうではないらしく視線がぼんやりとしている。
名前を呼んだタイミングで寝室に入り、薄暗い部屋の中で気付かれないように気配を殺して近寄った。

「シズちゃん」

名前を呼ぶと、シズちゃんが期待の色を含んだ目で俺を見つめた。





はい、すみませんでした。
シズちゃんにさせたかっただけです、私の欲望です←
所詮自己満なのでこの後臨也さんに問い詰められればいいと思います!!自慰の理由は臨也さんのベッドで寝てて匂いに盛っちゃった、ということで^q^
それよりも私臨也の一人称が多すぎる…
たまには第三者視点からも書かなきゃ……


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