そしてその光景を窓から覗き見していた、とある狩人がいたのです。
「ちょっとさっきの聞いた?嬌声聞こえたよ、シズシズの嬌声!」
「あーそうっすねー」
一人は狩沢絵理華、生粋の狩人で獲物は主にボーイズラブなどです。もう一人は遊馬崎ウォーカー、狩沢の部下です。来たくて来てるわけじゃありません。現に、その現場に飽きてラノベを読んでいます。
二人は岸谷新羅(おばあさん)の家に狼がいると聞きつけて面倒くさがりながらもやって来たのですが、その現場であまりにも素晴らしい光景に出くわしてしまったのです。正確には狩沢のみですが。
そしてその現場を写メろう、と必死に携帯を構えて待ち望んでいるところでした。
「あ、見て見てーシズシズのイキ顔ゲット!」
「よかったっすねー」
遊馬崎は適当に返事を返してラノベに集中しています。
その間も狩沢は写メを撮り続け、最終的には10数枚にも及んでいました。
満足して帰ろうかと思った瞬間、携帯が急に鳴り始めます。どうやらメールがきたようです。
『あとでその写真、俺に送っておくように。それから、俺に送ったら全部削除してね。削除しないと、君がどうなるかわからないよ。 素敵で無敵な情報屋さん』
「………やっぱり全部バレちゃってたか」
狩沢は返信メールに画像を添付して送ります。その後、ちゃんと写メを削除しました。
あーあ、勿体ないなー。でも、自分の命は惜しいし。
今度からは見るだけにしよう、そう誓った狩沢でした。
やはり最後は狼な情報屋さん、さすがデジタル←
シズずきんは気付く気配一切なしなのですw
あ、狩→静フラグではありませんので^^
あくまで狩沢さんはボーイズラブか好きです=可愛ければそれでよし!
というわけで、需要のない余談でした。