※異物(?)挿入








「な、何でそんなの、舐めて……!」
「え?別にいいでしょ。それよりも本当いっぱい出たねー、濃いし」

俺が笑ってシズちゃんに言うと、シズちゃんは顔を真っ赤にさせて目を潤ませた。
恨めしげにこちらを見ている視線には気付かないフリ。
そのままシズちゃんの視線は無視して、白濁に濡らした指をシズちゃんの後孔にぴたりと密着させる。
その瞬間、シズちゃんの頭上の耳がピンと張り詰めた。唇が震えている。

「どうしたの?」
「何で、そんな、ところ……?」
「ここ、今から使うんだよ」

ふるふると体を震わせて戸惑っているシズちゃんには気の毒だけど、ここ使わなきゃ進めないんだよね。
俺は躊躇せずに、シズちゃんのそこに指を突き立てて挿入。またシズちゃんが俺の手を握りしめた。
あ、やっぱり狭い。

「ふぅ、ぐっ……」

中を弄るように指を動かしていると、シズちゃんは呻き声を上げる。
これは早めに見つけないとシズちゃんの方が限界きちゃうかな。
俺は目当ての場所を見つける為に、シズちゃんの中を無遠慮に弄った。

「ふぁ、あぐっ、い、いざっ…くるしっ、んぁっ!」
「うん、もうちょっと我慢ねー」

苦しいとか言いながら声に艶がでてきているのは気のせいかな。
そこは俺の気のせいということにして、遠慮なく動かすことにした。
指の本数を増やして皺を広げながら、中を探っていく。…あ、何か当たった。

「ひゃうぅ!」

その瞬間、シズちゃんは尻尾と耳を真っ直ぐに立てて、一際高い声を上げた。
やっと見つけた。俺は自然と口角を吊り上げて、シズちゃんが大きく声を上げた場所、所謂前立腺を重点的に攻める。
その間もシズちゃんは引っ切り無しに声を上げていて、口からは涎が零れ出ていた。

「ふふ、気持ち良さそうだね、シズちゃん」
「んぁ、わかんなぁ…!なに、ぁ、これぇ……ひぁ!」

体とともにビクビクと揺れている尻尾が目に入る。
俺には生えてないその長い尻尾に興味がいってしまい、未だに握られている俺の手からシズちゃんの手を離して、好奇心でそのフサフサしている尻尾を掴んだ。

「ふやぁ!?」
「え?嘘でしょ?」

まさかの尻尾が性感帯っていうありがちな展開ですか。
いや、わかってはいたけど、この流れからして尻尾が弱点かなーていうのは薄々感づいていたけれど!
予想以上に反応が可愛かったよ、ありがとう神様。
二つの性感帯を攻められて何も考えられなくなったのか、涙をボロボロ溢しながら俺に縋り付くシズちゃん。
その姿にちょっと嗜虐的な俺の悪魔が垣間見えた。

「ねーシズちゃん。ここと尻尾攻められて気持ちいいんだったらさぁ、自分でできるよねぇ?両方」
「ふぇ…?あ、やらぁ、いやっ、いらやぁ……やあぁ!」

掴んだままの尻尾を少し折り曲げて、その先端をシズちゃんの孔にぴたりとつけた。
その瞬間、シズちゃんが身を捩らせて嫌だ嫌だ、と否定ばかりするから余計に煽られてしまう。
そうやって拒否ばっかりされると、逆にしたくなるってこと、わからないのかなぁ…。
俺はその綺麗に整えられた毛並みに逆らって、ずぶずぶとシズちゃんの孔に尻尾を挿入していった。
狼特有の先の尖った毛、痛くないのかな、とか考えたけど痛くないことにしておいた。そうじゃないと楽しめないよね。

「あは、呂律回ってないし、かーわいいっ」

尻尾を掴んで出し入れを繰り返す。じゅぶじゅぶという音が響いて、シズちゃんは明らかにその音に顔を背けていた。
それから暫くそれを続けていて、そろそろかなと思って手を離してみると、やっぱり思惑通り。
シズちゃんの尻尾は、俺が動かさなくても勝手に動いていて、出たり入ったりする様子が何とも卑猥だった。
ひとかあとか甲高い女のような声を引っ切り無しに出しているシズちゃんは気付いてないんだろう、多分。
俺はその事実を言ってあげることにした。俺って超良い人。

「んぁ、や、やぁっ……いざっ、やら、もうやらぁっ」
「じゃあ止めればいいじゃん」
「う、ぇ……?」
「さっきから俺はシズちゃんの尻尾から手を離してるんだよ?ほら、この通り」

きょとんとしたシズちゃんの眼前に、俺の両手をひらひらと振ってみせると、シズちゃんの顔が青くなったり赤くなったり。
ああ、可愛いな。そんなに動揺しちゃって。でも快楽に抗えないのは仕方ないし、そうさせたの俺だしね。
にんまりと笑いかけると、シズちゃんは涙を零し始めた。
………え?

「ふぅ、おれ、おれっ……じぶん、で、ひぐっ、しっぽ、えぐっ、う、うごかしっ……」

シズちゃんは目から零れ落ちる涙を一生懸命に拭っている。ぐしょぐしょになった尻尾はもう抜かれていた。
いざやのばかぁ、とか呂律回らない舌で言われても可愛いだけなんだけど、っていうか可愛い。
未だに涙を零し続けているシズちゃんの頭を撫でて謝ると、涙に濡れた真っ赤な目がこちらを覗く。

「なんで、てめ、が、あやまんだよ…」
「え?だってシズちゃん泣かしたの俺でしょ?意地悪しちゃってごめんね、って」
「しっぽ、うごかしてたの、おれ、ひぐっ、だしっ……で、でもっ、ああいうのは…もっ、やめろよっ……」
「!うん、わかったよ。もう意地悪しないから」

必死に嗚咽を堪えているシズちゃんを見て俺の息子は勃ちっぱなし、いや随分前から勃ってたけど。
もうさすがに限界。色々と可愛すぎてこっちが限界。
出来る範疇で笑顔をつくって頭を撫でると、臨也無理してる、と指摘されて恥ずかしくなってしまう。
あーもう、何でわかってしまうんだろう。
でも良い方に考えれば、我慢しなくていいってことだよね。ってことでこの際、この可愛らしい狼を最後まで食べつくしてしまおう。
俺は改めてシズちゃんに跨り、その綺麗な瞳をじっと見つめた。




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