「シズちゃあん…。」
「うぜえ、来んな。」
「誤解だってばぁ〜…(汗)」
「何が誤解だ、変態ノミ蟲。」

只今、新宿の情報屋折原臨也はピンチに陥っていた。

それは数十分前に遡る。
池袋で、以前から何度かやりとりしている依頼人と会っていた時の事。
それ事態は別に何の問題も無かった。
ただ、その依頼人が女性で、しかも臨也に好意を持っていた事。
そして臨也の一瞬の隙を突いて、臨也の唇にキスをしたのだ…公衆の面前で。
其処を偶然静雄が目撃してしまい、今に至る。

自分に目もくれずすたすたと先を歩く静雄を、
眉目秀麗が台無しな程情けない顔をして追っている臨也。
周囲を歩く人達は2人の異様な雰囲気を見て見ぬ振り、
触らぬ神に祟り無しとばかりに避けている。

「お願いシズちゃん、話を聞いてよ!(汗)」
「………。」
「シズちゃあんっ!(泣)」
「………。」

とうとう何も言わなくなった静雄。
臨也は眉目秀麗が台無しな程情けない(以下略)で途方に暮れた。

(ああ、どうすれば機嫌直してくれるかな?プリンをあげるとか?それともケーキ?)
「……ぁ……。」
「…え?えっ!?シズちゃん!?」

考えに耽っていた臨也は突然静雄に胸倉を掴まれて焦った。
まさかこのまま殴られるのかと衝撃に備えてギュッと目を瞑った…が、襲ってきたのは痛みではなく柔らかい感触だった。

「…??えっ?今の、もしかして…キス?」
「っ//」
「シっ、シっズちゃああんっ!!v」
「!うわっ!?」

顔を真っ赤にしてムスッとしている静雄に感極まった臨也は恥も外聞もかなぐり捨てて静雄に抱き付き、
先程静雄がしたのとは違う深いキスをした。

「んっ!?ふぅ…んむっ!」

当然引き剥がそうと暴れる静雄だが、口内を蹂躙する臨也の舌が生み出す快楽に瞬く間に冒された。

「んぅ…ぁ…ふあっ…//」

引き剥がそうとした手は弱々しく臨也の服を掴み、ただただ臨也の舌に翻弄される。
やがて臨也が解放した頃には、静雄はとろんととろけきっていた。

「ふぅ…いざやぁ…//」
「シズちゃんヤキモチ焼いてくれたんだ?可愛いな〜、可愛いな〜シズちゃんったら!v」
「……!ばっ馬鹿何しやがるっ!こっこんな所でk」
「大丈夫だよシズちゃん安心して!あの女とはもう縁切ったから!俺にはシズちゃんだけだよシズちゃん愛してる!v」
「ちょっ黙れっ!別にヤキモチ焼いた訳じゃn」
「俺がキスするのも俺にキスして良いのもシズちゃんだけだからね!シズちゃんラブ!俺はシズちゃんが好きだ、愛してるっ!」
「聞けよっ!!//」

つらつらと愛を語る臨也に真っ赤になって吠える静雄。

流石にこれだけ大声で騒げば無関心を装っていた通行人達も足を止めて見入ってしまい、
大きな人だかりとなった。

「…ねえ正臣、あれって…。」
「あ〜見えない、俺にはなぁんにも聞こえない!」
「仲良し…ですね。」
「ねえねえドタチン、見てよあれ!臨静だよ臨静!!v」
「アイツ等…。」
「凄い熱烈っすね〜。」
「あ〜イザ兄と静雄さんだ!見てよクル姉!イザ兄と静雄さんがイチャイチャしてるよ!」
「黙……。」
『しっ静雄!?いいいっtなこh@u新らrr!!(汗)』

様々な人達が自分達を見ている事に気付いた静雄が臨也を殴り飛ばすまで、後10秒。
静雄が、臨也がアスファルトに叩き付けられる前に脱兎の如く逃げ出すまで、後12秒。
臨也が流血しながらも静雄を追い掛けるまで、後40秒。

静雄と臨也が一緒に並んで歩くまで、後…。






刹那様より相互記念で頂きました^^

シズデレktkr!!!!^q^
人前とか気にせずキスしちゃうシズちゃんとか可愛い!!
軽く吐血します、シズデレによって←
そして臨也さんはやはりクライアントに好かれてしまいますよねw
それに嫉妬しちゃうシズちゃん美味しいmgmg←

刹那様ありがとうございました!!
これからもよろしくお願いしますー^^
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