24時間の過ごし方 | ナノ
12時の空腹

平日は深夜1時頃に寝て、朝6時に起き出して学校に行く。そんなわけだから土日は死んだように眠っている。
寝る時間は変わらず深夜1時、一度昼前にご飯を食べるために起き出して13時に二度寝、それから夕飯のために19時前に起きて21時前に三度寝をキメている。
これで平日の生活リズムが崩れないのだから、きっと寝溜めすることができているんだろう。

今日は日曜で、明日からまた地獄の5日間が始まる事実への絶望からか、目を覚ましたのは12時半だった。
ぼうっと天井と見つめ合って、空腹に気付いて息を吐く。それからのろのろと布団を剥いで、寝返りを打ってベッドから床に落ちた。
ああ、やっぱりこのベッド狭いよ。と文句を言いながら打ち付けた腰骨をさすりながら立ち上がる。
自室を出るとジュージューと何か焼けるような音がしたので、空腹からグルグル鳴り出す腹をおさえながらリビングに急ぐ。リビングとキッチンはシンク台を挟んですぐなので、リビングに入ればキッチンの様子がすぐ分かる。
リビングのドアが開いた音にか人の気配にか、フライパンを振っていた廉造がちらりと私を見た。
「おはようさん、今日はちょっと遅起きやったな」
いつもリビングのソファでぐだぐだしている廉造が珍しくキッチンに立っていることに僅かながらも感動する。
「おはよう…珍しいね、廉造がそこにいるの」
「まあ、俺も腹減ったし。なまえ、お皿出してや」
「うん」
彼氏…ではなく幼馴染の手料理を食べるのはここ何年かではじめてだけど、キッチンに立つくらいだから食べられないことはないんだろう。などと勝手に失礼なことを思った。
 

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