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爆豪

知能が低い



「どうも皆さんこんにちは、私です。画面に向かってこんにちははいらないですよ。本日動画を撮ってくれているのは毎度おなじみじろちゃんです。どうも。
 前回のことを覚えておいででしょうか。はい、愛しの爆豪きゅんに三人の諭吉を誘拐されましたね。ちなみに某ゆーちゅーぶに顔を隠してアップしたところ一万再生いきました。一人で四千回くらい回したのは緑谷くんですよね、知ってるんだぞ。ありがとう。
 さて、私は愛しの爆豪きゅんにハグがしたいです。それでは前回の反省を活かして、逝ってきます」
「馬鹿なことするよね」
「欲望に忠実な女だから」

話を聞いている上鳴「みょうじって顔は可愛いのにばかだよなあ」
話を聞いていなかった切島「そうだな」




こちらみょうじ、目標を捉えました。どうやら購買に向かうようです。前回のこともあり、流石に警戒しているように見えます。…それでは、接近したいと思います。あいるびーばっく。

笑うのをこらえてぷるぷる震えながら動画を回すじろちゃんに、カメラ目線で振り返ってぐっと親指を立てた。そのまま物陰(机の影)から飛び出した!
「うおおーーー!!」
流石は私が見初めた男、爆豪きゅん!持ち前の反射神経で振り向きざまに爆破(小)した。私の顔面に。近距離で。ほげぇ。
「ぎゃあああああーーーーー!!!」



失神したみょうじを眺める上鳴「学習しねぇよな」
話を聞いていない切島「そうだな」


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