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かっちゃん

私はかっちゃんの幼馴染である。しかし個性が個性なだけに出久よりはマシだけれどそれでも他の人よりはそこそこ酷い扱いを受けてきた。けれど私はそんなかっちゃんが好きで好きで仕方ない、もう、かっちゃんになら殺されてもいいくらいだ。
さて。そんなかっちゃんが私の部屋に押し入ってきたかと思えば早々に私のベッドに身を投げてすやすやと眠ってしまった。普段扱いが酷いだけに突然のデレ(ではない、断じて)にキュンとする。起きてるときは眉間に寄ってるシワが今はない。はぁーーーかわいい!かわいいよかっちゃん!好きです。
そっと、つい先日ゾンアマで購入したピアッサーを机の引き出しから取り出した。別に私が開けたかったわけではない。かっちゃんのピアッサーを盗んだ妄想をする為に買ったっていうか、かっちゃんがピアス開けたら超絶かっこいいよなあとかそういうことを考えていたら私の指は勝手に購入していたっていうか。
かっちゃんが起きないように極力静かに静かに開封したピアッサーを、かっちゃんの耳たぶに宛てがった。かっちゃんは相当疲れているのか起きる気配はない。バツン、と嫌な音と共に、かっちゃんがクワッ!と目をかっ開いた。こええ。
「なまえテメェぶっ殺されてぇのか!!!!!」
「かっちゃんピアスかっこいいよ!もっとよく見せて!!」
「ざけんな!!!!!」
「次は軟骨いってみよっか!!」
「死ね!!!!!」
痛がるかっちゃんもかっこいいよ好きだよ!


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