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悪魔

 人間はおれを喚ぶとき、よっつ願いを叶えてくれと言う。多くてもよっつ。よっつ以上叶えてくれと言った奴は、これまでただの一人もいない。

 ひとつめ。たったひとつなら、まだいいさ。失ったものは取り戻せないが、別のもので代用できるからね。(友人)
 ふたつめ。ふたつはちょっと多いねぇ。もうあとには引けない。こればっかりはどうにもならんのさ。(家族)
 みっつめ。自分を失ってまで叶えたい願いってのは、一体全体なんなんだろうねぇ?(自分)

 よっつめは……まぁ察してくれというやつだ。(記憶)


タイトル未定でハートとわちゃわちゃするトリップの大筋を供養。
ひとつめのお願い(◯◯にトリップしたい)で友人に忘れられる。
ふたつめのお願い(世界観に見合った身体能力がほしい)で家族に忘れられる。
みっつめのお願い(家族が恋しいので元の世界に帰りたい)でかつての世界から自分の存在を抹消される。
よっつめのお願いが分岐点。この世界に留まるか、OPの世界に戻るか。どちらにせよ夢主のこれまでの記憶は消える模様。
我ながらどうしようもないものを思いついたなとは思いました。だれか使ってくれないかなあと思いました。
記憶の消える順は友人→家族→世界→自分です。)


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