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ロー


おはこんばんにちは☆ なまえです☆
……なんて、呑気に挨拶している場合じゃないです。

「きゃあああああああっ!」

そう、私は今、空から落っこちているのです!
なんかねぇ、チャリンコで田んぼのあぜ道を走行していたら道を踏み外して落ちちゃったの。気付いたら空から落っこちてました。

……おや? あれは船……いや、潜水艦? 黒い旗にはにんまり笑ったジョリーロジャー……てことは、え、ままままさかハートの海賊団!?!?

夢小説で読んだように 助けて、と声を張り上げようとした瞬間、緑の半円が私を包み、気付けば私は船の上に居た。

「!?!? ……!! すごい、本当にワンピースの世界なんだ……!」
「ワンピースの世界? 何を言っているんだこいつは。」
「あっ……! トラファルガー・ロー様……! 本者だ……!!」

何者だこいつは、とロー様が言った。あたしはここぞとばかりに声を張り上げる。

「あ、あのっ! あたし、実は別の世界から来たんですっ!」

しん……と皆が静まり返った。

あ、あれ? こんなはずじゃなかったんだけど……あれっ?

「次の島は確か医療技術が発達した島だったな。」
「はい、船長。」
「精神科もあっただろ、予約しておけ。」
「分かりました。」

信じてくれるんじゃなかったの……? はぁ……夢小説って所詮ご都合主義ね。アテにならないわ。


2016-05-21 0:42



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