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ロー


「ロー!駄目だよこれ、裾余っちゃう!」
「テメェの脚が短ェんだな、諦めろ」
「ええー、そんなぁー!」

ローと服を買いに来た。私はデートのつもりだけどローはどうだか分かんない。
私が選んだ服を私が試着してるんだけど、全然駄目。私の背が低いのもそうだし私の脚が短すぎんのもそう。いや、ズボンの裾が長すぎんのがいけないんだ。そうに決まってる。

「おい、いい加減終われ」
「やだぁ、もうちょっとー」
「お前にパンツは似合わねぇ」

駄々を捏ねる私にそう言って、ローは試着室のカーテンをシャッ!と開けた。何すんの、と文句を言う暇も無く顔に何かを掛けられ、今度はカーテンを閉める音がした。顔に掛かったものを見てみれば、それは清楚感のあるワンピースだった。試しに試着してみれば、確かに私の脚の短さは気にならない。

「ローすごい!見てよ、ぴったり!」
「ならそれ買うぞ、さっさと脱げ」
「可愛いって言ってよ!馬鹿!」
「はいはいカワイイ」
「雑だなぁ!」

別に、可愛いって言ってもらえんなら雑でも全然構わないけどさ。



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