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現パロー


何か、話し声のようなものが聞こえて目を覚ました。しぱしぱと瞬きをして意識を覚醒させながらその声に耳を傾けると、それはどうやらローの独り言らしかった。

「───……」
「(何話してんだろ……)」
「みょうじ……」
「(私の苗字じゃん……すやぁ……)」
「トラファ……なまえ……」
「(!!!??)」

がばりと起き上がるとベッドのスプリング音が激しく鳴った。その音に驚いてかローが振り返る。見開いたローの双眼と目が合った。

「なまえ……」
「ロー……それ……いまの……」
「聞いてたのか…」

顔をしかめるということは、図星ということか。
うわ、うわ、

「うっわ………」
「なんだよ……」
「しっ、仕方ないなあ…!ローがそんなに望むなら籍入れてあげるよ……!」
「あァ?籍入れてェのはお前の方だろ」
「そのとおりでーす!けっこ「明日役所に行くぞ」やったあー!」

私の「結婚してください」という言葉は遮られたけどローと結婚できるなら別にいいや。


ローさんが「トラファルガー・なまえ……」とか言ったり紙に書いたりして一人頷いてたり、それを見ちゃったりしたらたまらない


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