少女と白熊1
あれは、ある晴れた日のことだった。久々に日中外に出たんだ。
日差しが強くて、目の前が真っ暗になって、グラリと体が揺れた。地面は煉瓦道。倒れたら痛いだろうな、なんて痛みを覚悟してたんだけど、腕に布のようなものが当たったんだ。それに寄りかかる形でしゃがみ込んで、なんだろうって私が寄りかかったものを見上げると、それは物ではなく白熊だったんだ。
「………?」
「わあ、大丈夫?」
「? ??」
「どうした、ベポ?」
「この子が急にしゃがみ込んじゃって…」
「????」
「おい、大丈夫か?」
白熊って、喋るんだ。
15/09/xx~
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