log.. | ナノ

船長のストーカー

愛しのロー船長のストーカーをしていたら海軍に見つかったらしく、今私は海軍数名と命を賭けた鬼ごっこ中だ。やばいやばい、まだ三分も経ってないのに体力がつきかけてる、うわわわわなんだあいつ銃ぶっ放してきたぞこわ…

「ぎゃっ!」
「今だ、捕えろ!」
「うわあー!」

転んだ。のしかかられた。逃げる為にBボタン連打(両手両足をばたつかせる)するが残念だったな私、
逃 げ ら れ な い 。
くっっっそなんだよこいつ重いんだよ! まさに筋肉の塊!
こちとら一般ぴーぽーだぞ! 能力なんか持ってないわい! 海楼石の手錠なぞ掛けんでよろしいわ!
後ろ手に手錠を掛けられ背にまたがられ。海軍の男の体重が重すぎて腰が砕けそうだ(物理)。

「しっかしこんな簡単に捕まるもんなんだなぁ」
「いくら二億五千万ベリーの賞金首っつってもこの程度の実力なんだな」
(におくごせんまん………!?)
「………この女が本物だと思うか?」
「なんだよ、偽物だってのか?」
「こんな簡単に奴が捕まるわけないだろ」

こんな簡単に捕まるんです一般ぴーぽーですから。偽物じゃないです私がなまえです。二億五千万なんて大金積まれたのは何かの間違いなんです。泣きたい。
えぐえぐと咽び泣いていると、「き、貴様!」の声と共に硬い何かで顎を持ち上げられた。その硬い何かは黒い靴のようなもので、それの先には見慣れたジーパン。視線を上げると逆光で顔がよく見えないロー船長が。

「あっあっああっ!あああ!」
「うるせェ。何してんだテメェ。」
「ああああ助けに来てくれたんですか船長!好き!!」
「いつも背後に感じる気配が急に消えたもんで、安心して買い物をした帰りだ。べポへの土産だ、持てよ荷物持ち。」
「ああっ!ついで!べポのついで!あああそんなあなたが好き!」

トラファルガーだ。奴もこの島に居たのか。ということはこの女はトラファルガーの仲間か。一般人に紛れるとはこの女…やるな。
そんな会話が聞こえてきた。
待って待って私一般人。紛れ込んだんじゃなくてほんとに一般人。ただ愛しのロー船長の船に世話になってるだけのロー船長のストーカー。

「ほら帰るぞ」
「ロー船長ロー船長、“ROOM”して“シャンブルズ”して私とどこかの誰かさんをシャンブってくださいよ!この人重いんですー!」
「ガンバレ」
「頑張る!!」

んっ、んっ、と力んでみたけどやっぱ無理、頑張れない。


本日午後15時頃、シャボンディ諸島にてトラファルガーをストーカーしていた女が逮捕されたとの情報が入りました……



back
「#幼馴染」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -