はぴば
知能が低い
本日7月4日。我がかれぴっぴ、志摩廉造の誕生日である。
ぴっぴに「家で待ってるから直帰して」とメールをした私は、全裸にリボンを巻いてぴっぴの家の玄関で正座をしている。乳首も隠れているし股間もばっちりだ。
漫画でよくある「誕生日プレゼントはわ・た・し」をやろうと思い立ち、本日仕事を急遽休んで大きなリボンを求めて電車に揺られあっちこっち探し回ったのだ。健気な彼女だと思わないか、思うだろ。
ガチャガチャッと一度鍵が閉まり、もう一度鍵が開いた。
帰ってきたのだ!
「なまえちゃん、帰ったえ…」
「おかえり廉造、そしてハッピーバースデー! 今年の誕プレはあ、た、し。」
語尾にたんまりハートを散らし、廉造が好きなエロ本の人妻よろしく腰をくねらせ投げキッス。
あたしの格好をたっぷり三十秒目に焼き付けた廉造ははぁーーと深くため息をついた。
「何よその反応、疲れたかれぴっぴを可愛い可愛い彼女が癒やしてあげようってのに。」
「堪忍、俺今日ほんま疲れてん……暑いしクーラーつけてええ? この家ほんま暑い……クーラーつけたらさむなるからなまえちゃんもはよ服着ぃや。」
暑い暑いと言いながら團服を脱ぎ捨ててワイシャツとパンツだけの姿でエアコンをつけた。更に扇風機を回す。
なまえちゃんご飯ある?って今日ほんとに一晩中ベッドでにゃんにゃんするつもりだったから何も作ってない……
「なんか食べに行く……?」
「あー、冷たいもん食べたいわぁ。シャワー浴びてくるから服着て待っとって。」
「あ、うん……」
[ back ]