愛してる故に


「……ねぇ、霞…」

それは突然の出来事
今まで夢のような日々を過ごしてきた俺には、

「……もう……えっち…しないで」

衝撃的な一言だった

「……なんで」
赤くなり薄ら涙を浮かすこの男は俺の兄だ

「こんなの……普通じゃ…ない」

フルフルと震えながら俯く
兄の涙は好きだ、もっと苛めたくなる
だけど――これとは話が違う

「"普通"?普通ってなに。兄ちゃんにとっての普通ってなんだよ」
俺が椅子から立ったのが怖かったのか、ビクンッと震えながら扉に背をつく

「だ、だから…えっちとかしなくて、」
「キスならいいの?」
「だめっ、それもだめっ…」
「じゃあなに」

聞きたくない、そう思っているはずなのに

「っ…もぅ……苛めないでよ…」
「苛めてないよ」
「してるっ、ボクがいっぱいいっぱいだってわかってるくせにっ…」
「それは兄ちゃんがさっさと言わないからだろ」
「……っ…ちゃんとした兄弟に、戻ろう…昔みたいに」

それだけいって、兄は部屋から出ていった



兄に触れたのはいつだっけ……、
ああ…俺が高校に入ってすぐ、か……
転んでプリントを廊下にばらまいただけで泣いちゃってさ…
苛めてくれっていってるのと同じだよ


二回目は兄の部屋
寝ているのをいいことに、腕を縛り付けて
そして兄ちゃんの―――

「古谷!お前今日予定ある?」

せっかくの現実逃避を邪魔したコイツはただのクラスメートAだ

「べつに」
家に帰っても、兄には触れられない

「まじで!? あのなあ今日F高の女子と合コンすんだよ!でも一人足りなくて」
「いいよ。いっても」
兄のこと少しでも考えなくて済むなら

「サンキュー!恩に着るぜ古谷!」


『…だめ、…ちゃうっ……すみっ』
掠れた甘い声
『…ゃ、あっ、それっ、やだっ…』
抵抗しながらも正直な身体
『…んっ、んぁあっ――』
イッた直後の艶かしい表情
『……あっ、締め付けないで』
困ったように眉を寄せ
『………かすみ…っ…』
可愛い瞳を閉じる

こんなにも好きで、愛しているのに
どうして、離れることを望むの?
ねえ、兄ちゃん




「えっ、合コン?」
「そそっ、後輩にさ頼まれてんだ」
「そんな、合コンなんて…」
「ただの数あわせだよっ、頼む」
「……うーん…… わかった…」
「マジ!?ありがとな!!」

少しでも霞のこと考えなくて済むなら


『…んっ……に、…ちゃ…』
震えた甘い声
『…あ、それ、キモチっ…』
快感に素直な身体
『…あはっ、ぁあ――』
イッた直後の虚ろな表情
『……ん、もっと…』
足りない快感を欲し
『……兄ちゃん………』
可愛い瞳でボクをみる


こんなにも、霞でいっぱいなのに
どうして離れることを望んだのか

それは―――





気持ち悪い
考えないように、と思ったはずなのに
目の前には兄がいる

兄も同じなのか困った表情を浮かべてる

ああ、気持ち悪い
兄の顔なんて見たくない

「霞くんは、頭いいんだって?すごいねえ」
「すごいすごい」

男性陣よ
さそかしつまらないだろう
女が全て俺の元にきたら

だけどさ、俺は
女なんかに興味はないんだよ
俺はずっと――



いやだ
ずっとみてる
霞がボクを…

いやだ
みないで
せっかくの決意が揺らいでしまう

早く目を反らしてっ…



「ねえねえ王さまゲームしようか」
「「「「さんせーい」」」」

合コンで定番の王さまゲーム
何本かの棒を皆で引き
書かれた数字が自分となる
王さまとかかれたものは
好きなことを言える
例えばよくあるのが
3番と1番がキス
王さまと5番が抱き合う、だ


次々と伸びる手が
棒を取っていく


あ……王さまだ…


俺は何故か王さまの札を取っていた
そして一瞬見えたあの数字をいった


「3番が王さまにキス。ただし舌入りで」
「きゃー」
「古谷大胆っ」
「やだー2番にしてよー」

さ、出ておいで

「3番だーれだ!」

俺の兄ちゃん

「…はい」
「なんだよ一輝かよ」
「ヤロー同士のなんかみたかねえよ!番号変えろよ」
批判が飛び交う
兄の不安そうな顔が見えた
変えてくれ、そういってるようだ

「王さまの言うことは絶対」

だけど俺は変える気は満更ないよ



霞がボクを選んだ
いや…きっと偶然だ


霞の横に座った
そして、そっと唇を近づけていく

いやだ。
したくない
したくないよっ



グイッ
中々こない兄ちゃんの腕を引っ張って
無理矢理唇を重ねた

「んぐっ」

なんとも色気のない声だ
だけど、俺はもう知ってる
兄ちゃんはどこが弱いかを

「ん、んちゅ…はっ、あ…んぅ…」

濃厚なキス
もう終わってもいい筈なのに
霞はいっこうにやめる気配を見せない

「んぅ、は、ちゅ…んっ、んんっ」

霞がボクの弱いところを捉えた
あ、だめ、そこは…、いやっ…


「んんぅっ…はっ、あ……はぁはぁ…」
やっと唇を離した
銀色の糸が引く

兄ちゃんの顔が蕩けてる
良かった?兄ちゃん…

「お……お前ら長すぎ…だからなっ」
「濃厚…すぎ…」



「王さまだーれだ」
「はい」
「また古谷かよ」
「5番が王さまにキスマークをつける」
「お前卑猥すぎっ」

「5番だーれだ」
「…はい」
「また一輝かよっ」
「お前ら仕組んでんのか」

「5番、早く」

俺から離れようなんて思うなよ
絶対に離してやらないからな



「…か、霞……」
「なに、兄ちゃん」
「………今日の…」

帰り道、当たり前だが
家が一緒の俺らは二人で家路を歩いていた

「…王さまゲーム……」
「あぁ…兄ちゃんよく当たってたね」
「…キスとか、……ーク…とか」

言ってて恥ずかしくなったのか、語尾が小さくなっていく

「俺はただ単純に王さまゲームを楽しんだだけだよ? 兄ちゃんが偶々当たっただけで、兄ちゃんの言ったこと破ったつもりはないよ」

  『エッチもキスももう二度としない』


 ――ま、俺がそんなこと守るわけないけどね――




「そ、だよね…偶々……」
「でも嬉しい。兄ちゃんに初めてキスマークつけられて」
「っ…」

顔が真っ赤
こんなに反応して、それでなにもしないでって言う方が罪だ

「兄ちゃん」


  苛めたい


「か…すみ…?」


  苛めたい


「ねぇ、キスしちゃ、だめ?」


  もっとたくさん


「だ、だめっ…」


  立ち直れない程に痛め付けて


「どうして?」


  俺以外に誰も考えられないようにして


「…そ、れは…」


  俺から離れないようにして



「なんてね 嘘だよ嘘 兄ちゃんがしないっていったんだから守るよ俺は」

「………」


  心から俺に惚れてしまえばいい


「さ、帰ろう、兄ちゃん」


  手放したりはしないから――





 自分から突き放したはずなのに
離れることに、身体が拒否してる……

ずっと近くにいて、どんなときも僕の後ろにいたのに

『兄ちゃん』

僕の中は霞でいっぱいだ……

『あっ…に、ちゃ……イッ…』

僕の上で乱れる霞は綺麗だ

霞を抱くたびに
依存していく自分がいる

『んあぁっ、兄ちゃっ…!』

その反面、この行為に不安を感じている自分
男同士なのに、兄弟なのに
どうしてこんなことをしているの

 だから、僕は選んだ
これから先、いつか霞は恋人をつくるだろう
そのとき、自分が傷つかないよう…――霞の想いを邪魔しないよう――…今離れることが一番いいことだ、と



深く眠る霞の顔を毎日のように見に行く

 そしていつも後悔する
ただ顔を見るだけなのに、狂おしく霞を求めてしまう自分がいる

“触れちゃいけない” 自分から霞を突き放しといて
“キスしちゃいけない” 酷く傷つけてしまったのに

「―兄ちゃん」
「――!」

ベッドの中から伸びてきた手が僕の腕を掴んだ

「どうしたの、こんな夜中に…」
眠そうに掠れている声

 離して

「兄ちゃん…?」

 早く離してっ…

「……すみ…」

 じゃないと…

「兄ちゃ…っ!?」


気付いたときには、僕は霞の上にいた

驚いた顔が月明かりに照らされて見えた

「兄ちゃ…なにして」

霞の手首を押さえ付けたまま、僕は口づけた

「ん、んっ…」
微かに、霞が抵抗しているのがわかった

「んぅ…ん」
ちゅ…く、ちゅ…

イヤらしい音と布切れの音が静かなこの部屋に響いた

「はっ…ぁ、」
キスで立った乳首に唇を移した
「んうっ」

霞が乳首が弱いのを知っていて僕は愛撫を続けた

「兄ちゃっ…やめ、」

喘ぎながら霞はいった
「これ以上、シたら……ちゃうっ…」

言葉通り、霞の下肢は少しだけ反応していた

「…ね、…シないんじゃ…なかっ、たの?」

挑発的な声色

「兄ちゃ…、ねぇ、…どうな、の?」

また僕を苛めるの?


だめだよ、今日は、僕が霞を苛めるんだ

「ひぅっ…うっ」
俯せた彼の身体に何度も自身を打ち付けた
慣らしてない所為かビクビクと苦痛に身体が揺らいでいる

「ふっ、ぐっ…」

僕が突く度に霞は顔を枕に押し付ける
声を押さえてるんだ

「っ…はぁ…」

乾いた音が響く
それは徐々に早さを増していく

「や、ぁっ、にぃ…ちゃっ……バレっ、ちゃっ、あっ」
「……ッ…は、ぁ」
「兄ちゃ…、兄ちゃんっ…! ぁああっ――」
「くっ…!」

間もなくして僕は霞の身体へ欲望を吐き捨てた

「……は、…はぁ…ッ…は」
「……かすみ」
「……ッ…は」
乱れた呼吸を元に戻そうと、霞は何度も深呼吸を繰り返していた

「…もう一回、していい?」
「ッ…!?」
「するよ、…いいね」

一度抜いた自身をまた、体内へ滑り込ました

「はぅっ――」

挿れるとき、霞の背中がしなる
僕の吐き出したものが月明かりに照ってキラキラと光っていた

「はぁ…霞、かす…」
「…や、ぁっ…」
「はっ、」

  …キモチイイ…

「兄ちゃっ、もう…ッッ」
「…あっ、霞っ」

イッたばかりの霞の中はビクビクと痙攣を繰り返し、僕の肉棒を絡めとる

「イッちゃ…ああっ」
「早いよ、かすみっ」
「あっ、ダメっ、兄ちゃ、ぁあ――」
「霞ッ」

霞の締め付けに堪えれる訳もなく、僕もまた欲望を吐き捨てた




 無理矢理捩じ込まれたのは痛かったけど、兄ちゃんがどれだけ俺を愛してるのかわかった

押さえきれないンだろ? 自分の欲望を…
だったらさ、俺から逃げてないで
もう一度あの日々に――‐





 なんてことをしてしまったんだろう…
霞にあわせる顔がないっ……

昨日の僕はどうにかしていたんだ!
じゃなきゃ有り得ない!
霞にあんな酷いことするなんてッ


「おはよ、兄ちゃん」
「―ッ…!」

いつものように声をかけてくる霞
僕は逃げるように家を飛び出した

霞は大切な弟…なのに、どうしてあんなこと……

セックスは嫌で仕方がなかったのに…
少しでも触れられると、自分を抑えられる自信がない…

「――古谷くん」

また同じことをしてしまうかもしれない
抵抗する霞を押さえ付けて無理矢理身体を開いて

「好きなの――」

そんなの、もうしたくない……




「古谷くん、好きなの……」

茂みの奥から聞こえた声
誰かの告白 見慣れた兄の姿

「―うん」

「付き合ってくれるのっ!?」

「――うん」

「嬉しい!」


夢なら早く覚めてほしいと思った



「おかえり」

まるで僕の帰りを待ち受けていたかのように、そこに霞は立っていた
僕は昨晩してしまった行為に罪悪を感じ霞から目を逸らした

「上村さんと付き合うんだね」
「えっ?」

どうしてそのことを…?
あのとき、あの場所には誰もいなかったはず

「俺にあんなことしといて違うやつと付き合えるなんて、兄ちゃんも変わったね。最低だと思わないの?」
「――っ…」

ズキンと胸の奥が傷んだ

「あ〜あ、俺まだ腰が痛いや。誰かさんの所為で」
「…ぁっ…」

『やぁぁっ、兄、ちゃ!…もう…無理ッ』

「ケツも痛いな…。無理矢理押し込まれたし」

『ひぐっ…うっ』

「…ねえ、俺に謝りの一言もないの?」
「―――…ん、ごめん…ッ…」


涙が溢れて零れた
僕はなんて酷いことを…
霞の気持ちを考えないでっ

「ねえ―」

不意に視界が暗くなった
霞が被さってきたからだ

「ホントに悪いと思ってる?」

霞の息が耳にかかる

「思っ、てるっ…!」
「ホントに?」
「う、うん…!」
「じゃあ…」


 ――もう一回、俺とセックスして――


「え……、んっ」

口付けられ腰が引いた
だけど後ろには扉があって
それを良しに霞の口付けが深くなる

「んぅっ…ん」

わからない…
身体がキツいといっていたのに
どうしてまたセックスを…?

「かすっ」
口付けが終わると
霞は膝をつき、僕のベルトに手をかけた

「だめだって…!」
「大丈夫、母さんたちいないから」
「違っ…ここ、玄関ッ」
「べつにいいんじゃない?その方が燃えるでしょ?」

―グプッ…
「ふぁあっ」

霞の熱い口内に僕自身が入り込んでいく

「ん…んッ」
「あ、あぅっ…はっ」

扉を開けられたらどうしよう
そとに聞こえたらどうしよう

「んうっ…!」

しまっ…!

「ごめっ…」
大きくなってしまったっ…

「…んくっ…ん、んふ」
「んぁっ…んっ」

霞の愛撫がやまない
やめてほしいのに、どこか片隅でやめてほしくないと願ってる自分がいる

「ああっ、霞っ」
「っ……」

あと少しと言うところで
霞は唇を離した

「かす…?」
「……兄ちゃん…」

どうして、そんな、熱い目をしているの?

「あっ!かすみっ」
霞は自分のズボンに手をかけ、反応して反り返った自身を僕のものに押し付けた
そして2つ同時に扱き出す

「ああっ」
「あっ兄ちゃんっ!」

熱いっ!霞のっ

「兄ちゃんっ、扱いッて…!」

僕は迫り来る快感に耐えきれず
霞と僕のを握り締めた

「んっ…!」

手をうごかすたび
クチャクチャと嫌らしい音が聞こえる

伸びてきた霞の腕が僕の首に巻き付く

「ゃぁっ…に、ちゃぁ、んッ」

霞の声が腰にくる

「―すみっ」
「あああっ」

僕らはほぼ同時に、欲望を吐き出した


終わったと言うのに、霞は首から離れようとしない
微かに肩が震えてる

「…霞…?どうしたの?」
声をかけると、はっと気付いたかのように僕から離れた

「…ふふ…気持ちよかったね、兄ちゃん。 でもまだ終わらないよ。さ、きて」

僕の手を引いて、霞はすぐ横の階段をあがっていく
そして――

僕の部屋に辿り着くと僕をベッドへと座らせた

「かす―」

名前を呼ぶ暇も与えないかのように
何処から出したのか、ローションを手に取り後ろに塗りつける霞

「ん…ッ…」

微かに歪んだ顔に、一度治まった自身が痛み出す

「…挿れる、ね…」

いつもは僕を押し倒して上で踊るのに
今日は、座ったままの僕にすがり付くように抱きついてくる

「あっ…」

グググッと狭い肉壁を無理矢理開くように自身を埋め込まれる

「霞っ…」

全てが納まるころ、霞は僕の首に巻き付いたまま、顔をあげようとはしなかった
いつもならここで何か仕掛けてくる筈なのに

「んんっ…はっ、ああっ」
上下に揺れ出す霞
イイトコロなのか、声に艶が増す

「…んっ、かす…み」

顔がみたい

「はっ、兄ちゃんッ、あっ」

 顔がみたいよ…

「ふぇっ…兄ちゃんっ」

  霞……




見せちゃいけない
自分が抱かれて、泣いている姿など

兄ちゃんの暖かいヌクモリ
今までになかった、空虚感

すがり付くように、兄ちゃんに抱きついた


  愛してほしい、 俺だけを見つめててほしい


「あっ、うっ…ん」


 他の人のものにならないで


  お願い……、兄ちゃん…




「霞…?…ッ……泣いてるの?」

「…!  なにいってんの?泣いてるわけないじゃんっ」

「じゃあ、顔見せてよ…」

「やだよ。俺まだ怒ってンだから」


 いやだ、自分の弱いとこなんて見せたくない



「…霞……」

剥がそうとする兄に力一杯抱きついた

「やだっていってんだろ! 早く動かしてよッ、俺のこと――」

 ムチャクチャにしてよ……!



「………」

「兄ちゃん…」


  シて…… シてよ…


なにも考えれなくなるくらい、激しく、シテよ…


「……―き…」


「え?」



 ‐――……兄ちゃんが、好き……――‐



「兄ちゃん、早く…ッ」

「でもッ、今なんて…」

「…っ、」

「あっ、かすみっ」


 聞こえなくていい


「ああっ…はぁあっ」


 聞こえなくていい


「んっ、かすッ」


 この気持ちは、報われることの無い想いだって、わかってるから


「…んああっ…いぃっ」


 たとえ兄ちゃんが俺のこと、好きになっても


「あっ締め付けちゃ…やっ」


 兄ちゃんは俺を弟以外でみることはない


「イクッ…兄ちゃん!」


 叶うことのない……片想い




「はぁ…は…かすみ…」
ぐったりした霞を動かす

気を失っちゃったかな……?
身体、やっぱり辛かったんだろうな

「かす…ッ――」

霞の瞳は赤く腫れていた
その横には水の跡――涙の痕跡

「霞……やっぱり…」

泣いていたんだ……


眠った霞をベッドの上に優しく寝かせる

霞は僕と違ってあまり泣かない
この涙も、とても久しぶりにみた

最後に見たのは確か
中1のころ…

『お兄ちゃん、彼女出来たんだってね。おめでとう。』

僕にはじめて彼女ができた日

『嬉しくて泣いてるんだよ!よかったね!』


霞はそういってくれたけど、本当にそうだったのかな…

「霞……」

ごめんね…かすみ…。
もう、こんなこと、しないからね?
安心して…、もう霞を傷付けたりなんてしないから。

それじゃあ、

「―おやすみ」



End






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