長い長い日曜日


来週は兄である和人の誕生日
友達に頼んで、今日一緒に買いに行くんだ。
まぁ友達はオレの兄貴なんて知らないだろうけどね。

「大和ー、あのさ「わわっ!!入ってくるなぁっ!!」

只今着替え中で、シャツは釦開いてるしトランクス履いてるけどズボン履いてないしで、見られたくない格好してた

「…大和、誘ってる?」
「違ーうッ!!!」

和人は変態だ!こんな姿みただけで変なこと考えるんだから

「んー、誘われてるなら仕方ないかな?」
「だから違っ…!!!??」

微笑む和人に反論しようとしたオレだけど、ベッドに押し倒されてしまった。
パンツを脱がされたあと、孔に滑り落ちる和人の指先
ピクンと揺れるオレの体
まだ挿れてないのに、もぅ感じてるの?って言いやがった!!!!

「違う!!!」
「でもさ、ココ触る度に体、ピクピクしてるよ?」

そぅ言ってオレの孔に指を当てた
確かにそこを触られるだけで変な気分にはなる

「でも感じてない!」
「焦らなくても大丈夫。今から気持ちよくしてあげるから」

全然焦ってないから!!?
気持ちよくしてもらわなくてもいいし!?

「っぁ…!!?」

あろうことか和人は孔の中に指を進めた
素早く抜き差しされる指は中を解すように動いている

「ふ、ぁ…、だめ…」
「なにがだめ?」
「オ、レ…出掛け…る」
「いかせない」

いつもはオレが束縛みたいなことしてんのに今日は和人がしてくる

「ほんと、だめだって…、あっ!」
「今日は…どこにも行かせない」
「か、かずとぉ…はっ…あぁっ…」
「こんなにくにゃくにゃで可愛い大和を誰にも見せたくないし」
「誰も、こんな姿っ…はぁ、あん」
「少し、解れたかな?」

和人はオレの中から指を抜いた
そして少し反応してるオレ自身の先を親指の腹で撫でだした

「いやぁ…そこ、やだぁっ…、あっあっあぁ」
「やだってわりには反応してるけど?」

クスッと笑う和人を恨めしく思うオレだけど、和人から貰う快感はオレの中を熱くさせるばかり

「あぁっ…も、お願いっ…やめっ…」
「イクの?…いぃよ、イッて」
「あぁっ──…!」

相変わらず和人のテクは凄くてオレなんて簡単にイカされてしまう。

「腰、あげれる?それともうつ伏せになる?」
「ん…ッ」

軽く腰を上げたオレだけど

ってオレ!なにしてんのさ!!オレ和人とSEXするつもりないのに!!

「いい子だね、大和」
「ひっ…!?」

熱いものが蕾に触れる


━━━と、そのとき

PiPiPiPiPiPi。

「「!!?」」

オレの携帯が鳴った
多分友達からだろう

「ケ…タイッ……、ああああっっ!!!」

携帯に手を伸ばした瞬間、和人のモノが勢い良く入ってきた

「大和、俺だけをみてッ」
「痛っ…あっああっ!!やぁっ、カズッ…!!」
「大和は俺だけの…!」
「うぁっ…!!」

それからオレは和人にめちゃくちゃにされたんだ。



気がついたとき横には和人が寝ていた。しかも裸…。そしてオレも…

携帯を開くとメールが入っていて

『電話してもでないから、メールしたけどなんかあった?』
『買い物来週まで大丈夫なんだろ?学校終わったらついてくから、今日は帰るね』

はぁ…よかった。怒ってなくて。
オレは一息つくとメールの返信を書き出した

『兄貴に捕まっていけなかった。ごめんな?』

数分後、返事が返ってきた

『気にしなくていいよ。お兄さんの言うことは聞かないとね』
『ありがとな』
『どういたしまして 』

「ん…、誰と…メールしてるの?」

起きたのか布団の中から顔を出す和人

「ん?べつに、今日約束してた友達に謝りのメールを…「女…?」
「違うよッ」

和人の手が頬を撫でる
ホント女みたいな顔、してるよなぁ

「じゃあ…男なんだね」
「和…?ん…」

唇が重なる
和人の小さく柔らかな唇
チュッチュッと音をたてて吸われる

「ンッ…はっ…」

唇を離し見つめ合うオレら

「今日約束してたの…誰?」

耳元で囁かれ体が痺れる

「金本ッ…」
「かねもと…?隣のクラスの?」

コクリと頷くと和人はやっと安心したかのように笑った

「もぅ一回…しよっか?」
「…うん…」

────も、和人の好きにしていいよ。


今日は長い長い日曜日。


Fin―






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