天然なキミ


帰る用意をしている宮沢 哉夢をみながら俺、錐風 楼は机に頬杖をつきながら呟いた

「哉夢ってさぁ……“ネコ”…だよね…?」

哉夢は手を止め俺を見つめ、首を傾げながら「そうですか?」といった

「そうだよ。だってそんな気ぃするもん」
「どんな気ですか… 」

苦笑いする哉夢

「じゃぁ楼くんは犬ですね。」
「は…?え…ちょっ… 哉夢…ネコって意味、わかってる?」
「…え?」

あー…わかってないや。
ネコって受けってことなのに…

わからない御様子の哉夢に対し少しため息をついたあと、席から立ち鞄を手に取る

「ん〜…わかんないならいぃや。」
「…気になりますよ」
「いや、じきにわかるようになる時があるでしょ」
「………。じゃぁその時は是非楼くんに教えて頂きたいです。」
「…。いーんすか?俺で」
「はい!是非」
「後悔しても知らないよ?」
「何故後悔するんです?」
「…わかんないならいーよ。」


ホントキミは天然だね
一緒にいて楽しいよ

いつか教えてあげる
お望みならば…。



fin―







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テーマ「人外ファンタジー」
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