関西なボクと関東なキミ


『なぁ…凜(リン)ちゃん…そろそろ欲しいんとちゃうか…?』
『ンッ…欲しいよぉ…』
『なら、この可愛い口でいうてみ?』
『アッ…忍(シノブ)の…おっきい…』
『おっきい?』
『おっきい……ヌイグルミが欲しいよ!!!』
『は…』

「ハァ!!?」

ガバッと上半身を起こし荒くなった息を戻す

「ハァハァ……なんやねん…あの夢は…」

頭を抱えながらベッドから降りる

今…何時や…??

自分の携帯を取り時計を見る
なんや7時かいな、学校の用意せんとな。

ガチャリとドアを開けると、リビングは静かだった

「…まだ寝とんのか」

俺の部屋の廊下を挟んだ目の前にあるドアの前に立つとそのドアを叩いた

「おーい!起きとんかぁ?」

勿論返事は無し

「入るでぇー!」

ガチャリと音を立ててドアを開き中に入る

そしてベッドに近づくと寝息を立ててスヤスヤ気持ちよさそうに寝ている 如月(キサラギ) 凜がいた

「クスッ…早よ起きな…凜ちゃん喰べてまうで?」

勿論相手は寝ている

「ニヤリ…いいんやな? なぁ…凜ちゃん…」

凜に跨がり耳元で囁くとくすぐったいのか凜は寝返りをうった
凜の両頬を掴み正面を向かせるとゆっくりと唇を合わせた

「んっ……はっ…ンン…」

息が苦しくなったのか口を開いた瞬間舌を滑りこました

「ンン…はぁ…ンゥ…?」

可愛い目が開き俺を捕らえた

「ン…忍…?」
「おはよ、眠り姫 」
「…ン〜…おはよ…」

目を擦る凜

あれ?ツっこまへんの??

「…今何時…?」
「今7時やで」
「…そか…忍学食べに行こ?」
「ん?学食の前に凜ちゃんが喰べたい 」
「なに言って…」
「マジで…凜ちゃん喰べたいねんて」
「…朝はいや。休みならともかく…」
「じゃぁ!今日休んだらえぇやん♪」
「やだ」
「凜ちゃんの意地悪〜」

凜に跨がるのはやめると凜は上半身を上げた

「…忍まだパジャマじゃん」
「だって凜ちゃんの寝顔見たかったんやもん」
「ふーん」
「狽、わっ!冷たッ!」
「お腹減っちゃった…」
「ん〜ほな行こか」
「じゃぁ着替えなきゃ…」
「ほな着替えさしたるわ」
「…え?」

凜をまたベッドに押し倒すと凜は目をパチクリさせた
そして凜の服を脱がしていく

「いつ見ても綺麗な肌やわぁ…」
「やだ…触っちゃ…ぁッ!///」

凜の胸の飾りを触ると声を上げた。
「あ…ん…んぁ…」

段々その気になった体はじれったい愛嬌に嫌がり腰を振り始めた

「なんや、凜ちゃん…こっちも触ってほしいん?」
「ん…しの…ぶ…」

凜自身を布腰から触れるとピクンッと震えて腰を振りだした

「凜ちゃん…口にだして言ってみ?」
「ん…忍…触っ…て…」
「よぉ言えたな」

凜のパジャマを脱がし先走りをしている凜自身に触れる

「ンッ…忍…もっと…ちゃんと…」
「わかっとるって 」

凜自身を手に収めるとゆっくり扱きだした

「あ…ん…!」
「気持ちいか?凜ちゃん」
「んッ……気持ちいよぉ…忍…」
「凜ちゃん…可愛えで…もぅイき?」
「ひゃっ!しのぶ…駄目ッ そ、んな…早くしたら…ぁッ!」

ビクンッと震えて凜は白濁を吐き出した

「いっぱいだしたな」
「はぁはぁ…忍のば、かぁ…」

凜は肩を上下させながら涙目で俺を睨みつけた

「結構乗ってたやん?♪」
「乗ってなんか…///」
「なぁ俺も気持ち良くなりたいんやけど?」
「や…やだよ!///」
「えぇやん。な?」
「やだってば!忍が勝手にやったことで…」
「えぇやんえぇやん 」
「…もぅ…さっさとしてよ…時間ないんだし///」
「凜ちゃん大好き 」

━━━……

「おはよーさん」
「あれ?如月どうした?」

学校に着くとクラスメイトの新谷が声をかけてきた
凜の腰を支えながら入ったからだ

忍「ん?なんでもあらへん 」
新「でも辛そうだよ?なんかあった?」
忍「大丈夫やて 」
凜(どこが…(;¬_¬))
忍「なぁ〜凜ちゃん♪ 」
凜「…うん(-_-;)」

凜は苦笑いをした

二人揃って席に着くと後ろの俺は凜の肩に両手を置きポンポンと軽く叩いた

「凜ちゃんすまんなぁ 腰痛いやろ?」
「うん…」
「ごめんってぇ…許してぇなぁ… 」
「…別に怒ってないし」
「ホンマか!?いや〜凜ちゃんならわかって「そのかわり、一週間H禁止」

「な!なんやてぇ!!???」

ガタンッ!!

机に力一杯手をつき立ち上がると椅子がひっくり返った
凜は後ろを向いた

「大きい声出さないでよ」
「なんでや!なんでなんや!」
「忍うるさい…」
「いやや!そんなん!餓えて死んでまう!!!」

周りからは『餓え?』『なんだ?』『喧嘩?』という声が聞こえるが勿論俺の耳に入っていない
凜は顔を真っ赤にしながら目線を逸らした
完璧に怒ってるみたいだ

「なぁ!凜ちゃん!」

凜ちゃんと出来ひんのはいやや!!(泣


━━━五日後

ブスっと膨れ頬杖をつきながら前の席の凜を睨む
あれから凜はなにもさせてくれない
触れるのもキスもHも…
酷いわ!!凜ちゃんのアホ!!

「なぁおい…後ろの林場(リンジョウ)すっげぇ睨んでんだケド… 」

俺の前の席の新谷が冷汗をかきながら話し掛けてくる

「うん……知ってる…」

そんなの知ってる
忍がずっと俺を見てること

「多分餓えてるんでしょ」

とかいってる俺も結構きてる
忍と目も合わさない 話さえしない 触れさせない

本当はもぅどうでもよくて 早く忍に触ってほしかった 早く忍と話したかった忍と 目を合わせたかった

「餓えてるって…!なぁ如月お前顔色…」

新谷が何かいった気がした
その瞬間俺の目の前が真っ白になる…

ガタンッ!!!

「如月ッ!!??」
「凜ちゃん!!!」

俺は凜へと駆け寄り椅子から転げ落ちた凜を抱き上げ揺するがかたく閉じられた瞳は開かなかった
段々顔が青ざめていく
凜をお姫様抱っこして立ち上がる

「保健室連れてくわ…」

教室から出ようとすると保健委員が近寄ってきた

「僕ら保健委員が連れて…「うるさい!凜に触んなッ!!」

そぅいうと教室は静まり返った
そして俺は教室から出ていく

……久々にいうたわ…凜やなんて…



━━ガラッ

保健室の扉を開ける

「先生…ちとベッド借りるわ」
「え!?あ!こら! 」

いきなりのコトで驚いた先生はベッドに凜を寝かした俺に近寄る

「シーッ…先生、こいつ倒れてん」
「そ、そうなの? 」

人差し指を立て唇に当てながらいうと先生は声を小さくした

「顔色悪いねん…ちとみてくれへん?」

そぅいうと先生は頷き凜に近づいた

診察を終えた先生がソファーに腰掛けている俺に近づく

「軽い貧血みたいよ。寝不足だったみたいね。少し寝たら大丈夫だと思うわ それより林場くん」
「はぃ?」
「先生、会議ででなきゃいけないんだけど、頼めるかしら?」
「OKやで 」

そぅいうと先生は保健室からでていった

━━ガチャンッ

保健室の鍵を閉めるとベッドへと近寄る
先程とは違い顔色のよくなった凜を見て自然に笑みが零れた
手を伸ばし頬に触れる
懐かしい感触に心が揺らぐ

「りん……」

囁いたあと唇を重ねた

「ん…」

凜の小さな声が聞こえ驚き唇を離す
凜の瞳がゆっくり開く

「しの…ぶ…?」
「…おはよう…まぁおはようちゃうけど…。あ、鞄取ってくるわ!今日は休んで寝てた方がええで!」

俺は逃げるように凜に背中を向け歩き出す

なんで……キス…してもうたんやろか…

「ま、待って忍!!」
「!」

凜が俺を呼んだ
振り返ると上半身だけを起こし涙目で俺に向けて手を伸ばす凜が

「ぇ…?」
「忍…いかないで…」
「なんで…なんでなん?」
「忍…」
「あ!あかんて!」

ベッドから下りようとする凜を慌てて止める
近くにきた俺の腕のシャツを握り俺の胸に顔を寄せる凜

「…よかったぁ…忍だぁ…」

凜は涙を流しながら微笑む

「凜…ちゃん?」
「忍…忍ととっても喋りたかった…」
「………俺もやで、凜ちゃん」

俺は凜を抱きしめた

「忍…ごめん」
「いや…俺が悪いねん、ごめんな」

凜ちゃんと仲直りが出来てホンマよかった。


Fin―







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