夏祭り




待ちに待った近くの神社での夏祭り!
祭り事が大好きな直樹は朝からはしゃいでいた

「浴衣OK♪お金OK♪」
「なんでそんな楽しそうなんだよ直ちゃん」
「え〜?祭りだから♪」
(答えになってないっつーの)

顔の筋肉を緩めいつも以上に微笑む直樹に、優哉は変な嫉妬を覚えた

(俺関係のときより幸せそうな顔しやがって……)
「優哉の浴衣用意したから!」

準備満タンだなあ………ちぇ


「わー金魚すくいだぁ!」

夜、提灯の光が辺りを照らしている
浴衣に身を包む直樹が可愛くて可愛くて…すっげえたまらねぇ…

「優哉!金魚すくいしようよ!!」
「俺やったことねぇ」
「ホントに!?じゃあ初体験だね!」
「…!」

初体験………

「直「おじさん!金魚すくい二人ね!」

……完全無視ってか

「優哉!どっちが多く釣れるか対決ね!」
「…勝ったらなに?」
「ん〜、焼きそばおごるとか?」
優哉は直樹の耳に口を近付ける


「!/////」


―― 俺が勝ったら神社でヤらしてくれる?



「じゃあ勝負開始な」
「えっ、ちょ、」

結果は やっぱり優哉が勝って……

「なんで初めてなのにそんなに上手いのさあ………」
「ま、俺にやらせればこんなもんだぜ。 さあ…直樹、約束」
「や!俺OKしてないし!焼きそば焼きそば!!!」

人気の少ない神社の奥に連れていこうとする優哉に抵抗する直樹
だけど後ろから抱き締められて

「離せ!離せって!」
「むーり。約束は約束だろ」
「だからしてないっ…つ!」

直樹を神社の石段の上に座らせると唇を塞ぐ

「ん、んっ…――ぷはっ! なにすんのさ!」

唇を離した途端、罵声を浴びせられるが、優哉はそんなの気にしてない様子で、人差し指を直樹の唇に押し当てた

「あんま大きな声あげると、ばれちまうぜ?」

そんなことをいいながら優哉の指が、浴衣の中に入り股の間に込んできた

「ふぁっ…!」
「緩く勃ってんじゃん。期待してたんだろ?」
「違う!ホントにこんなとこ見られたらっ」
「ホラ、そんなこと言いながら、先濡れてきたぜ?」

羞恥に顔を赤らめ目を伏せる直樹
そんな直樹をみながらムスコを扱く

「…ぁっ…」

優哉の肩を掴んで小刻みに揺れる
下半身からはグチュグチュと艶かしい音が鳴り響いている

「―ぁっ、もう…ダメっ…っちゃ…」
「直樹、ちょいまち」
「―!」


直樹自身を口に含み射精を早める優哉

「イ…クっ、あっ、あぁ…っ!」
「んっ……」

優哉の口内にいきよいよく飛び込んできた精子を飲み干す優哉

「…はぁ……はぁ…」
「直樹……」
「ん…っ」

まだ青臭さが残っている舌で直樹の舌と絡め合う

「直樹……フェラ、して」
「ぇっ…」
「嫌ならいいけど? じゃあ指「ちょ、ちょっと待って!…する……するから…」

石段から降りると優哉の前に跪く直樹。
そして浴衣の帯をシュルリと外してく

取り出したムスコに、直樹自身唾を飲む

「直樹…無理すんな」
「いいよっ、フェラぐらい…沢山したしっ」
(けど外はねぇだろーが……手ぇ震えてるし………悪ぃことさせちまったかな…)

沢山のキスを降らした後、口内に導いていく
どう考えても、入りきらない大きさで直樹は顔を歪ます
それでも精一杯舌を動かし、届かないところは手を使い、優哉を愛撫した

「直樹っ……はぁ、そろそろッ…」

直樹の額に手を添え優しく離す
自ら石段に腰かけると直樹を上に膝立ちの状態にさせる

胸をはだけて乳首に口付けながら、後ろの孔を二本の指で犯す

「ぁ…んっ」

優哉の髪に指を絡めながら喘ぐ直樹

「そろそろいいか?」
「うん…ッ…」

ゆっくりと腰を下ろし、孔に自身を埋め込んでいく
最初に感じる違和感も徐々に消え失せてゆく
全部収まり直樹が一息つくと、律動を開始する

「ぁ、ぁあ、ああ」
「……ッ」
「あんっ…ひゃ、ぁ、気持ち…いっ…ッ」
「はぁ……直樹ッ」
「ゆーやぁ…もっと…っと奥ぅっ…」
「…っ、はあ、」

いつの間にか直樹を押し倒しいつもの様に腰を振る

「イクぅ!あ――…!」
「ぅっ…!」

熱い熱い飛沫を直樹の奥底に吐き出す
それにも感じた直樹はふるりと体を震わせた

「はぁ…はぁ。直樹……もう一回…いぃか?」
「ん……っ」


その夜二人は幾度の体位を実行した。




END

2008.8/1






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