※白石誕祝。会話のみ。


「なまえ〜」


「………何でしょう、白石くん」


「え?今の間、何?俺、何かした?」


「したと言えばしたような気もするし、してないと言えばしてない気もする。今は何もしていないが、かつては色々としてきただろう。今回は、なんだか嫌な予感しかしなかったのだよ☆」


「…………なまえ。それ、何キャラ?」


「イマイチ自分のキャラが掴めてないキャラ」


「面倒臭いな、ソレ」


「で、何か用?」


「ん?あ、あぁ。大した事やないんやけど…」


「ならば、去れ」


「酷い!?」


「言ったやろ。嫌な予感しかせんって。分かったら、還れ」


「じゃーじゃん!問題です!!」


「人の話を聞け。強引に本題に入るな」


「今日は、何の日でしょーかッ!?」


「シカトすんな。というか、勝手に問題を出すな」


「ヒント!今日は、4月14日ですッ!!」


「誰も答えるなんて、言ってへんけどな」


「さぁ、【しんきんぐたいむ】やで☆ミ」


「………」


「……んんーっ、残念!浪速のスピードヘタレ、不正解!お手付きは一回休みやで!!」


「マジか。そんなルール、あったんか。そして、どっから出てきた、速いヘタレ」


「さぁ!解答権は、ヘタレスターからなまえさんに移りましたよ!!」


「ヘタレスターってあれか、謙也の事か。ちょっと分かり辛いで、それ。というか、解答者は私と謙也だけか」


「なまえさん!答えをどうぞ!!」


「…………………」


「…………………」


「……………………オレンジデー?」


「……………………何やの、ソレ?」


「あー………オレンジデーっていうのは、アレや。バレンタイン、ホワイトデーを経た恋人達が、オレンジやオレンジ色の物を贈って愛を深めるとか、そうでないとか」


「おおっ!俺らにピッタリやん!!」


「バレンタインもホワイトデーもすっ飛ばした上に、恋人でもないけどな。更に言うなら、韓国では、ブラックデーだとかなんとか」


「……あんま良さそうな名前とちゃうけど?」


「ブラックデーには、恋人がいない人達が、ジャージャー麺を食べて慰め合うとか、そうでないとか」


「いらんッ!そんな日は、いらんッ!!俺には、なまえが居るんや!!」


「………そういえば、タイタニック号も今日やったな。あー、タイタニック観たくなってきたわ」


「へぇ、タイタニック…………ってちゃう!」


「えー?合っとるんとちゃう?ググったら出てくるやろ。ほら白石、早くググれ」


「え、あ、あぁ、うん。……………ってちゃうって!話が逸れとる!!どれも正解かもしれんけど、俺が求めとった答えとちゃう!」


「…………………」


「今日は、ほら、あの、アレや。だから、その…………あーもう!俺が言うても、意味無いやん!!なまえに言わせたいのに!」


「……それじゃあ、白石くん。私は、オサムちゃんに呼び出されていた気がするので、これにて」


「え!?ちょ、ちょお待ってや!まだ話が……ッ!」


「……あー、白石。この後、暇?」


「え?あ、ま、まぁ」


「ほな、後でちょっと付き合うて」


「え?ええけど、何するん?」


「家でDVD鑑賞。まぁ、その前に、買い物も行くけどな」


「何買うん?」


「タイタニックとケーキ」


「!それって……っ!」


「んじゃ、オサムちゃんの所、行ってきまーす」


「行ってらっしゃいっ!!」



夕暮れオレンジ



(あぁ。これは、期待してもええんやろか!)


(まぁ、タイタニック観ながらでいいかな。誕生日おめでとう、は)



「みょうじ〜。自分、顔赤いでぇ?」


「おおおおおおおおおさむちゃんには、関係無いやろ!?」


「ははーん。さては、しらいs」


「わわわわたなべぇえええええぇぇぇぇえぇえええぇ!!」