※会話のみ。
「しらーいしぃ」
「んー?」
「滅びろ」
「何で!?」
「なんかイラッとした」
「せやから、何で!?」
「イラッ☆」
「イヤイヤイヤイヤ、そのテンション恐いわ!」
「何も恐いことないわ。白石が滅びたら、オールOKや」
「OKちゃう!OKちゃうで!!何でそうなるん!?」
「イラッ☆」
「せやから!もうええわ、それ!!」
「イラッ☆」
「せやな!今の俺の素直な気持ちやな!!」
「うん。今の白石への、みんなの素直な気持ち」
「嘘やん!!みんな、そないな事思ってたん!?」
「大分前からな。気付け、変態」
「せやからって、最初のアレには繋がらんで!?」
「みんなは『イラッ☆』やけど、私は『SHINE☆』やねん」
「…………………え?しゃいん?え、何?俺、そないに輝いとる?」
「苦しいボケすんなや。間、空け過ぎやし、ボケきれてへんし。活字ならともかく、会話文ですから、コレ。普通にローマ字読みせえ、変態」
「…………ですよねー……」
「アンタにボケは、向いとらんな。かと言って、ツッコミでもない」
「どないしろって……」
「滅びたらええ」
「せ・や・か・ら!勝手に殺さんといて!!俺の夢を潰さんといて!」
「夢?」
「えー?聞きたいん?」
「大して聞きたくもないし、その顔ムカつく。何より嫌な予感しかしない。よって、喋るな」
「しゃあないなぁ。ほな、教えたるわ」
「オイコラ、変態。人の話聞けや」
「まずはな?今年中になまえと付き合って、初めてのデートは植物園、デートの帰りに初めてキスして、その勢いで最後まで。高校卒業したら同棲、社会人になったら結婚、最初の子供は女の子で、子供は多い方がええなぁ、なまえはどや?あ、カブトムシ飼おか、カブトムシ。カブトムシはええで、カブトムシおったら、おr」
「バカか、お前」
「あかん!関西人に『バカ』とか言うたら、あかん!!怒られんで!?」
「いや、普段は『バカ』とか言ってへんし。白石が『アホ』でも足らん位に、頭おかしいからやろ。ちゅーか、アンタに怒られても恐ない気ぃするわ」
「何ですって!?」
「こっちの台詞や。キモすぎるやろ、ソレ。何キャラや。あぁ、アンタは会った時からうざキャラやったな。せや、財前呼んで来よ。アイツ何処におるんかな。財前と力を合わせて、うざキャラ退治や」
「あかん!財前なんか呼んだら、俺となまえの二人っきりの時間が……ッ!!」
「ココ、教室やけどな。今、昼休みやけどな。めっちゃ人居るけどな」
「ふっふっふー」
「え?何?産気づいたん?生まれるん?やったら、『ひっひっふー』やで?」
「俺には、なまえ以外の人間なんか見えてへんねん。せやから、今は二人っきりや!!」
「オイコラ、アホ石。他人のボケ、スルーすんなや。自分でも無理あった気はするけどやな、スルーは止めぇ、スルーは。ほんまにボケもツッコミも出来んな、あんたは。ちょっとは謙也を見習ったらどや?アレはな、ツッコむ為だけに生まれてきたんや。ツッコむ事しか出来んねん。なのに、本人はそれに気付いとらん。自分は、ボケれると思っとる。ホンマに哀れやねん、アイツ。んじゃ、分かったら、謙也にツッコミについて伝授してもらって来ぃ」
「え?謙也に聞いてどないするん?アイツ未だ童t」
「マジで滅びろ」
そんなある日の痴話喧嘩
「結論!白石蔵ノ介は、ただの変態!!」
「ひどッ」
「酷いのは、あんたの頭や」
「………お前らの痴話喧嘩、やかまし過ぎるわ。もうちょいボリューm」
「死ね、チェリー」
「えぇー……」