「夜」の文字を使用したお題。
コピーは編集よりどうぞ。


ならばその夜を愛せ
夜陰に霞む
夜空に浮かぶ光など見えないと必死に叫んでいた
夜の王様は空を見て笑ったの
花街夜宴
朝を迎えて夜を散らせ
煙に消える深夜の独白
我を見よと嘶く夜光
その夜は自らの色を知りたがる
明けない夜に心中


夜烏さえも口を閉じ
夜を呑む宿痾(長い間治らない病)
二夜の軌跡
佇む千夜は悠久
君にとっての聖夜だ
惨劇の夜を抱いて
殺した夜は明けない
韜晦する本音は夜半に消えた
夜が内包する歪曲を思い知る
夜烏幾千


喪失は夜天を穿つ
見上げた夜天は遠い
晴夜に触れた切っ先
夜の向こうで待つ断罪
常夜に散る火花
世界が滅びる晴前夜
君はほんとうの夜を知らない
築いた虚構は夜をも砕く
染みた夜雨に芽吹いたか
白夜は君を待ち続け