下にいくほど新しいです。


この悲劇を喜劇と呼ぼう
どこにいるの?
きな臭い現実
冷たい心を加熱して
無関心を装って
脱出不可能
溺死寸前
楽園に永久追放
煉獄の灯火
簡単に裏切る方法



そんな無謀な夢は追えないけれど
月と太陽は重なることなどない
溢れ出る涙を止める術を私は知らない
大きな嘘を笑顔で覆い隠して
小さな嘘を積み上げて
多くを望めば何も手に入らない
この世界にサヨナラ
もう笑うしかないから
夜に滲み沈む黄昏
頬を伝う涙に誓いを立てて



真実は何ひとつ見つけられない
他人の弱さを慈しんで
嘘でもないけど、真実でもない
本音であって偽りでもある
知覚されないだけでそこに存在している
完璧すぎた擬態(誰も気付かない)
哀しみの連鎖を断ち切って
両腕から零れ落ちた儚いいのち
両目から流れ落ちる血色の水滴
何もかも零れ落ちてしまうのに。



静寂に満ちた色のない世界
流れていく砂時計の砂
バラバラに砕けた硝子細工
跡形もなく壊れた砂の城
悩むのはいつものこと
道路にできた水たまり
罪深き私を神様は許してくれますか
いつだって僕は君の無神経な一言に傷ついてた
何も解らなくて途方にくれた
自己嫌悪の波に呑まれた



胸が少し痛んだ
身勝手で理不尽な僕のワガママ。
ああ、願わくばどうか
身勝手な感情
夕闇の中ひとり佇む
喩え哀しみに暮れようとも
葬ったはずの過去
孤独を飼えない
迷いは要らない。
黒板に書かれた不安定な数式



誰も何も
エゴイストたちの最後の晩餐
空は雲に覆われた
どこかへ。
夏の陽炎
光に包まれた
霜の降る日に再び
瞳の奥には何が見える?
心にあるのは哀しき激情
瞳を閉じる



困り気味のスマイル
約束だと嘯いた
黄昏に沈む
道化者の末路
愛を欲しがる吸血鬼
崇高なる夢を視る
祈りの果て
気休めの約束
その優しさが命取り
ホトトギスの花が見たい(花言葉・永遠にあなたのもの)



愛さなくていいから、どうか
もう終わりにしましょう(全て、何もかも)
聞こえますか、届いていますか(それとも、もう)
希望すらないというのなら、いっそ
僕を愛さないでください(嘘、本当は愛して欲しい)
静かに眠る君を前に自問自答(いつおきてくれますか)
悪魔を狂わせた天使
天使に狂う悪魔
Remember me?
猶予の夜



桃源郷に住む姫君
奪われた体温
消えゆく人魚のラブソング
五線譜に残った感情
恋が墜落しました
そしてさようなら
決別を携えて
僕は偽善者、キミは偽悪者
きおくとぬくもりをけしてください、
酸性の涙は溶け出した



二番目に愛しい人
拝啓、死に逝く君へ
自己満足で構成された感情
錯覚恋愛
揺れない天秤
体を突き刺すような鈍い痛みを引き連れて
胸を抉るような甘い名残
束の間の幸せ
一夜限りの恋をして
大嫌い。




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