下にいくほど新しいです。


殺してくれと願うから
殺してほしいと望むから
バッドエンドの物語
肥大化するそれは徐々に僕を蝕んで
愛情などとうに殺してしまったよ
私の中で死んでくれ
殺人道化の世迷言
死にたがりを生かす方法
死にたい、と言うので
蜘蛛の巣に投身自殺


君の魂をおくれよ
なぁ殺してくれ、(僕は自分じゃ死ねないから、君が)
吐き気がするほど愛おしいよ
そうして恐怖を嫌悪した
心臓を欲しがる愚か者
その異常さに惹かれてやまないのです
化け物は静かに目を覚ます
怪物の首をもぎ取って
私の体内にようこそ!(食べちゃった!)
そうして彼女は呪いの言葉を呟いた(「早く死ね」)


その貪欲さを嘲笑う
狂気がおまえを殺すのだ
じゃあ一緒に死のうか
壊死した心臓
君はまるで死人のようだ
歪な世界の美しさよ
世界の歪みを正すのです
感染する病
君が死ぬのを待っている
偏執病の物語


足掻いてみせてよ、クソッタレなこの世界で
この異質さを愛せよ
なら死ねよ、今すぐにさ
その瞳は狂気的(ねぇ、愛してくれる?)
わたしのしんぞうをたべてほしいの
統治されたこの世界はあまりにも美しすぎて(壊してしまいたくなるんだよ)
あなたの悲鳴が聞きたいの、
羊の喉を掻っ切って
この弱さを愛してよ
その貪欲さを嫌悪する


ねぇ殺してしまいたいの、貴方はそれを許してくれるかしら?
ゆめのなかでころしたの、
その美しき醜さよ
ならばその痛みを愛そう
その低俗な高潔さよ
私を殺して死体を愛でろ
気まぐれポイズン
怪物が奪い去る未来
腐り落ちていく君へ
君に支配されている


ゆるやかな崩壊を君と
君は誰より汚らしい
世界の半分を奪いに行こう
その恋は血みどろでした
脳みその中の小宇宙
臓腑を喰らいわたしを愛せ
ねえその狂気で殴ってみせてよ
瓶のなかのきみ
反転世界で君が死にゆく様を見守りたい
私の執着を君に捧ぐ


延髄が停止してもなお生き続けよ
わたしのグリア細胞よ
脳から飛び出た扁桃体により、(わたしは恐怖を忘れました)
君の眼球を撃ち抜きたいの
きみにとっての悪が正義だ
きみはいつかぼくの心臓を喰らうのだろうか
きみが喋るたびに僕の細胞は犯される
歪なそれを愛と呼んでよ
私を恐怖せよ
切り落とした薬指


きみの眼底の色を知りたい
内臓まで暴いて
玩具の意志を問う
火炙りでは生温い
終わりを知らない君と僕
嵐の前の静けさを気取るなど
きみにおぼれてしまいたい
愛の斬首
春の終わりに殺そうか
その死体は顔だけが美しかった



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