そんなこんなで数日が過ぎて、またアラガミを狩る日々

そして今、僕、ソーマ、コウタ、イリーニチナさんで鎮魂の廃寺にコンゴウの討伐へ来ていた

まあ直ぐにコンゴウは狩り終ってしまったのだけど

神機を変形させコンゴウを喰らう

「……レアモノですよ」

「ぉっしゃあ!!さっすが俺らだよなー、なーソーマ、アリサ!」

「…」

「煩いです、少しは役に立ってたんですか?旧型なんですから、もう少し立場をわきまえて下さい」

……刺々しい発言でコウタを律すると不機嫌そうにヘリの着陸地点へと戻って行く

僕はと言えば小腹が空いたのでレーションを口に加えている

……何か嫌な予感がする

この特異なアラガミの臭い

血の臭い

これは…

あの時の黒い化け猫と同じ感じが

ふっと見上げると、黒くはないがあの時の化け猫によく似た赤い猫

その化け猫はイリーニチナさんに飛び掛かる

『イリーニチナさん!!』

僕の緊迫した声にコウタ、ソーマが身構える

……イリーニチナさんは…何故構えない?!

よくみれば肩が震えている

…そうか、彼女は実践が少ないんだ、動けなくても当然

一瞬の油断は死を招く

これは嫌でも戦場で学んだ

どうする、どうする

このままじゃイリーニチナさんは死ぬ

気付けば勝手に身体が動いていた



戦場に朱が舞った





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