『っりぁあ!』
思い切り神機を突き刺し引き抜けば、コンゴウは怯む
「レオ避けて!」
そこに間髪を入れずコウタが炎のバレッドを撃ち込む
ソーマと一緒に任務に出た数日後、雨宮上官から任務が降りた
「レオ、ちょっといいか」
『はい?』
「そろそろこの環境にも慣れただろうと思ってな…お前にはある奴と任務に出てもらいたい」
『ある奴……ですか?』
なんだか雨宮上官は苦虫を噛み潰したような表情で、ああ、と答え続けた
「いや…実力的には問題無いんだが……集中力が持続しないのがたまにキズというか…」
「ツバキさーん!今日の任務はなんすか?」
話していると雨宮上官の後ろからヒョコリと覗く黄色い帽子の少年
……どこかで見た気がする
『……先輩だ』
「あ!あの時のへんなやつ!」
……へんなやつ…?
「コウタ……お前の方が何十倍とへんなやつだ」
そう冷静にツッコミを入れると眉間にシワを寄せ、ため息をつく雨宮上官
そしてゆっくりと僕の顔を見る
「今日は、このコウタと任務に出てもらう」
……なんとなく苦虫を噛み潰した様な表情になったのが頷けた
「よろしくな!!……ってそういやアンタ、名前なんていうんだ?」
『一樹レオです。今日はよろしくお願いしますね、先輩』
「……先輩…?」
雨宮上官は先輩という言葉に怪訝そうな顔で先輩を見遣れば、先輩は慌てたように言い訳?をつむぐ
「いやっ、あれは冗談だって!!も、もう忘れて!俺の事はコウタって呼んで!俺もレオって呼ぶから!」
『ですが……』
「俺が良いって言ってんだからいいんだって!!ほら、さあレッツゴー!」
そうぐいぐいと押され任務へ出た
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