人が、死んだ
目の前で
―僕はエリック。エリック・ディア・フォーゲルヴァイデ―
―世界の為に、せいぜい僕を見習って華麗に戦ってくれたまえ―
―エリック、上だ!!―
―え、うわああああああ!!?―
そう、さっきまでは生きていたんだ
それが今となっては、ただの肉片
オウガテイルに貪られ、弾け飛んだサングラス
少し、ひびが入っている
拾い上げてみた
――……あとで、榊博士にでも届けておこうか
「……ようこそ、クソッタレな職場へ」
そう悪態づくのはもう一人の同行人であるソーマさん
「…ここでは、こんな事は日常茶飯事だ」
『………そうですか』
エリックさんであったはずの肉片に触れれば、まだホンノリと暖かい
ああ、この感覚、どこかで
―マタ俺ヲ殺シタナ―
「…お前はどんな覚悟を持って此処に来た?」
『……あ…』
なんか、意識がトリップしていた
「行くぞ、ルーキー」
その一言で、任務は始まった
.
<< >>