理解不能行為





最初はただの馬鹿だと思っていた
実際馬鹿だったのだが、少しは俺も見習う所があるかもしれない

あの諦めない意思、何にも負けないような強い心
俺も一緒にいて支えられると同時に自分自身変わっていけた気がする


だが、


「ゴールド、いい加減諦めろ。お前ではあの人に届かない、あの人には他に」

「なんだよ、シル公。オレが諦め悪いの知ってんだろ?諦めたらそこまでじゃんか」


そう言って、いつものような明るい笑顔を向けた
あぁ知ってるさ、お前が諦め悪いことくらい

だが、どこに勝ち目がある

あの人は頂点に立ち、もしも強敵がいたとしても、俺達はあの人を守ることはできない
むしろ足手まといだ
あの人を守ることができるのは、あの人の隣に立つ、ライバルであり……恋人だけだろう
お前には入る隙間さえない


「シル公ぉ〜、お前、絶対無理だとか思ってるだろ」


黄金の瞳が俺を射抜く
全てが筒抜けになってしまいそうだ


「確かにあの人にはもうアイツがいるけど、諦めねぇよ」


そして悪戯っ子のような笑みを向ける


「だってオレはレッド先輩の事愛してるからさ」


その眩しい笑顔が憧れだった
そんな笑顔を出せるお前のようになりたかった

お前の諦めない心も少しわかってきたんだ

それでも、俺はいつまでたっても


「レッド先輩を手に入れるためだったら何でもしてやるよ、手に入れるためだったら…な」


そう言いながら見せる不気味な冷めたような笑みと

愛情というなの狂気


それだけは
いつまでも、理解することが出来なかった





黒いゴールドというなのヤンデレマジで好き

レッド先輩の恋人は言わずと知れずあの人
シルバーもたぶんレッド先輩に気があるんだろうけど、諦めてます(一緒にいれれば良いやタイプ)
金←銀にも見える謎


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