2月9日



息をはくと白く染まる
かじかんだ手にハァーと息を吐けば白く染まる空気が手を包み込む
今まではマフラーを付けていたから問題なかったけど・・・


「やっぱり、首元寒いかも」


少し自嘲的に笑う
自分の頬に手を添える
かじかんでいる手の方が温かく感じるのは末期だろうか
吹雪が両頬を包むように自分の掌に当てている


「キャプテンすごいなぁ・・・寒くないのかな」


この寒さで寒くないというならば・・・正直恐ろしいと思う
動いているからだろうか、いや、こっちだって走りっぱなしだ
だが、止まっている時、肌に刺さる冷たい風に身を震わせる


北海道は寒いね
なんでわざわざここで練習するの


いったん、自宅に戻っていた吹雪を迎えに来たついでに北海道で練習をし始めたイナズマジャパン
もちろん、文句を垂れている人もいる

吹雪は寒さをなるべく防ぐためにその場にしゃがみこんだ
すると、誰かの足音が近づいてくる


「吹雪?どうした、調子でも悪いのか?」


声変わりがし切れていなくて少し高めのアルトボイス
心地よく聞こえるその声が降ってきた方を見た

そこには蒼い綺麗な髪をなびかせた風丸が吹雪を見下ろしていた


「ううん、大丈夫。少し寒かったから」

「北海道の出身のくせにか?」


風丸が吹雪に目線を合わせるためにその場にしゃがみ首を軽く傾げながら苦笑い
綺麗な顔が目の前にあって少し緊張する


「ずっと雷門にいたからあっちの気温になれちゃったのかな///」


ふ〜ん、と言って納得したように答えた
赤くなる顔を膝に埋めて隠す

ばれて・・・ないよね?

吹雪は赤みが早く引けと願いながらその身を丸く縮みこませていた
すると


「吹雪V」


吹雪は自分の体が抱きしめられているのを感じた


「かっ風丸君///」


慌てて離れようとするが、風丸はその腕の力を強めて離してくれない
どんどん吹雪の頬に熱がこもっていく


「こうしてた方が温かいだろ?」

「そうだけど///」

「ハハッ、吹雪かわいいなぁV」


あまりの恥ずかしさに風丸の腕に自分の顔を埋める
恥ずかしくて死ぬ直前


少し落ち着いた頃に気がつく
今までの寒さはどこに行ったのだおると

頬にこもる熱も
自分を抱きしめている人から伝わってくる温もりも

どれも心地よい

少し顔を上げてみる
気づいたようにこちらにふわりと笑って見せる笑顔を見ていて頭がボーっとする
寒さなんて忘れてしまいそうだ




あの冷たい風から守ってくれたものは
温かく、優しく、綺麗な蒼い風でした









2月9日は風吹の日です!!
ふぶっきゅんは可愛いからイケメソな風丸君が唯一攻めれます
これだったら風丸受けしか信用ない管理人も許せますwww
そして気づきました
まともなふぶっキュンを書いたの、これが初めてだ・・・


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