Happy New Year!!
「人すごいな」
「あと少しでカウントダウンが始まるからな」
そう言って人ごみの中を円堂と風丸が進む
最初は他にも何人かいたのだが逸れてしまった
しかし、この人ごみでまた逸れてしまいそうになる
そうならないよう必死で風丸は円堂の背中について行く
「(ヤバい、逸れるかも)」
すると、肩が思いっきり誰かとぶつかった
すみませんと謝罪しようとしたが人ごみで誰だかわからない
諦めて再び円堂について行こうとしたが
「(・・・あれ?)」
自分の目の前には知らない人たちの背中、肩
あのオレンジ色のバンダナを付けていた少年がいない
「(ヤバい・・・逸れた!)」
血の気が引いて行く
しかし、そんな中人の流れを止まることを知らない
風丸はそのまま流されそうになる
必死で列から抜ける
辺りを見渡すがやはり姿はない
「(携帯気づくかな)」
あまり期待をしていないが、携帯を開く
耳を当てればプルルっと一定な音が聞こえてくる
それを少し聞いた後
「(やっぱり気づかなかったか・・・)」
耳を離し切ろうとした時だ
〜〜〜♪
自分の後ろから聞いたことのある今人気の曲が聞こえてきた
自分のそばでよく鳴っていて聞きなれたその曲
アイツの着メロ
風丸が後ろを振り返る
そこにそいつはいた
額に付けていたバンダナは首元に下ろされていた
そして、どこか不機嫌そうな顔をしながら携帯を耳に当てている当てているアイツ
「なぁ〜に、迷子になってるんですかぁ、風丸クン?」
「アハハ・・・。ごめん」
まったくと言って円堂が近づいてきた
そして、そのまま風丸の手を握りしめる
「今度は離れないようにな」
視線を合わせずそう言った円堂の耳はほんのり赤かった
それを見て風丸もふわりと笑った
すると、二人の先の方が騒がしくなってきた
カウントダウンが始まろうとしているのだ
「急ごうぜ!風丸!!」
「あぁ!」
二人は駆けだした。その手を握りしめたまま
「円堂」
「ん?」
「1年ありがと」
「1年だけ?」
「えっ?」
「これからもだろ!」
「・・・///あぁ、ずっと」
これからも、ずっとだ・・・
5・・・4・・・3・・・2・・・1!
チュッ
「今年も・・・いや、これからもよろしくな円堂」
「おぉ!ずっと大好きだぜ。風丸V」
それが2011年
初キスと初告白でした
あと少しで年越しです!
これが2010年最後のうpです!!
これからもこんな管理人をよろしくお願いします