物凄く短いトサコウ





くふくふと隣で笑う少年に眠りを妨げられ戸崎は眉をしかめた。眼鏡のない顔はそれだけで凶悪に見える。

「…中野、うるさいぞ。なにがおかしいか知らないが、笑ってないでさっさと寝ろ」
「んー?ふへへ」

不機嫌な注意をされてもなお、コウの笑いは止まらなかった。シーツにくるまる裸の少年はころりと寝返りを打って腹這いになると、組んだ腕の中に顎を乗せて戸崎を見る。その目は親兄弟を慕うこどものように純粋で、きらきら、濁りなく澄んでいる。

「戸崎さんて優しいよなぁって」

あまりの純粋な好意を前にたじろぐ戸崎を気にもせずコウは言った。
優しいとはなにか。
本当に優しいならば、請われたからと年端のいかぬ少年と体を繋げたりはせずにただ抱き締めて本当の愛というものを諭しただろう。寂しい胸の内に共感したからとこのような最悪な傷の舐め合いなどしない。
苦い気持ちでどうしてかと問い返せば、思わぬ爆弾が落とされた。

「だって戸崎さん、殴らないだろ?」
「……は?」

にこにこと幸せそうに笑うコウの言葉にただ戸崎は絶句する。コウの性遍歴がどう考えても真っ当なものでないことは考えずとも分かるが、本人の口から、それも、このように純真な笑顔で言われると誰が思おうか。

「怒鳴らないし、首絞めないし、痛くしないし。こんなに気持ちよくて、優しくしてくれる人なんて戸崎さんが初めてだ。ぎゅって抱き締めてくれるのも嬉しくてさ、」

俺、今すごい幸せ。
そう言って、コウは自分の腕の中に顔を埋める。くふくふ、小さな笑い声に合わせて肩が揺れた。
ああもう、常日頃の図太い姿はどこに行ったのか。戸崎は腕を伸ばして茶色い頭に回して引き寄せる。
これは、どうしようもなく馬鹿で迂闊でネジが外れたこどもだけれど、だからこそ、慈しんでやりたいとは思わないのか。幾ばくかの金と寂しさを埋める為に体を売ってきたコウの相手共への苛立ちが胸に沸く。
コウは戸崎の苛立ちに気付いているのかいないのか、するりとその胸に頬を擦り寄せた。

「あと戸崎さんがくれるごはんが一番美味しい」
「ふはっ」

でろりと今日一番に溶けた笑顔を見て戸崎は小さく噴き出した。悲しいとか寂しいとか少年の頭にはないのだろうか。たまに持ち帰る高級弁当がそんなにも少年の口には合っていたらしい。

「中野、お前食べ物の中でなにが好きだ?」
「え?んんー、肉かなぁ」

大分アバウトな答えに戸崎は苦笑した。

「じゃあ焼き肉でいいな。今度、いいところに連れてってやるよ」
「えっ!!やったーーー!」

きらきらと目を輝かせたコウは、戸崎の背中に腕を回して喜びはしゃぐ。
年相応にも見えない幼い喜びように、戸崎は唇に人差し指を押し当てると小さく囁いた。

「永井には内緒だぞ?」

それをデートと呼ぶかは、個々の感性に任せることにしよう。







160511

個人的トサケイ経緯メモ(ツイートまんま)

うっうっ……………モブレメス調教されたコウくんが夜な夜なアナニーしたけど物足りなくてもだもだしてるところに戸崎さんが来てなし崩しセッセしたのかな、こんな優しくて気持ちがいい幸せなセッセ初めてだって喜ぶコウくんにほだされた眼鏡かな

セッセの時だけ「きもちいです」「もっとおちんぽください」とか敬語でおねだりするように躾られたコウくんに「調子が狂う、普通にしろ」って言った戸崎さんに困惑してなにも言えないままぎゅっとしがみつくコウくん〜

さっき呟いたの地味に萌えてるんだけど「きもちいです、もっとしてください」「…こら、また敬語になってる」「……うー」「考えるな、お前はバカなんだから考えても仕方がない」「………もっと、して?」「ん゛ん゛」「あれ、やっぱり俺なんか間違えた!?」みたいな…みたいな……

コウくんがモブレ似合いすぎるのが悪い。そこから救いだしてくれる大人ポジションがハマりすぎて悪い。なんだよ救世主。セッセも好きだが、最後に抱き合いながら寝るのが好きとか言われてダメな大人はコロッといくから。

私の中の秋コウは処女コウくんの純愛健気ホモだけど、トサコウはモブレからの傷の舐めあいでいっそ好きとか愛の意味がわからないネジ吹っ飛んだコウくんがいいよ。大分メスい小動物変換してるけど

戸崎さんも戸崎さんで、可愛く、可哀想に思うコウくんはいるものの、やっぱりなにより愛さんがいるから深くまで踏み込んでこないコウくんに安堵しつつ物足りなさを持っていればいいんじゃないかなぁ。

最初に見付かったアナニー中コウくんはもうモブに調教された雌スイッチ入ってるから戸崎さん乗っかって多分半ば無理矢理だったんじゃないかなぁーとか思うけど、その後、平然とした顔の戸崎さんに甘えてセッセをねだるようになったんかね。戸崎さんから誘うようなことはしなさそう

セッセをするといっても、まぁ性欲溢れる性年コウくんは仕方がないってのと、触れ合うことで寂しいっていう感情が満たされるのが好きってだけのコウくんがさ、セッセはしなくてもただぎゅーして貰うだけでも、愛さんが目覚めた後もちょくちょくしてたらなぁ。エネルギー充電。

その頃には戸崎さんもコウくんのことなんかてのひらでころころだから、「ほらこっちこい」つって物陰でぎゅうぎゅう抱き締めてくれたり。寂しい顔してんのなんかお見通しなんだよ、下手な笑顔で取り繕いやがってみたいなね。ケイくんだったらそんなことしてくれないからね。

ケイくんだったら気付いたら理不尽に横面張り飛ばしてコウくんの気持ちまぎらわした上で惨殺だからね。死ぬ!死ぬから!ってサッサカ避けるけど、結局は胸に一撃ですからね。リセットしたら気持ちもすっきりするんじゃない?という回り回った気遣いだよお。

待ってもしかして戸崎さんがぎゅってしたらコウくんの頭に顎のせられる?身長差わからんけど頭に顎のせる身長差はあかんぞ。あかんぞ。萌えるぞ。

にょたコウちゃんだったらトサコウにはなれなかっただろうな。戸崎さんが愛さんに遠慮?して。だから、コウくんにちんちん生えててほんとよかった。

セッセの時のお声が小さいのは元からなのか、あんまりあんあん喘ぐとモブに怒られたっていう名残なのか………。

さっきまでセッセしてたやつと一緒のお布団で寝ながら「愛さんのどこが好きなの?」「初めてのデートはどこ?」「らっぶらぶじゃん!…早く目覚めるといいね」という恋人のことをにこにこいい笑顔で聞いて、戸崎さんを慰めようとしてくれるコウくんやばくない?本妻のことを思いやる愛人やばくない?

まぁ互いにからだの関係があるだけの恋愛関係にはないという認識だからいんだけども、流石にちょっときまずい大人だよ。

私が考えるトサコウのコウくんの頭は12歳くらいな気がする。幼女。

あとさぁ、トサコウさぁ、愛さんが目覚めたら戸崎夫婦の養子になればいいんじゃないのコウくん。絶対幸せにしてくれるから。義父とからだの関係にあった養子とか妻にとっては複雑かも知んないけど。でもねじが抜けたょぅι〃ょコウくんだからきっと愛さんもメロンパンナちゃん


以上。