1.薄着にドキッ

「アルフレッド!」
「へ?」
「なんて格好してるの!?」

連は菊の友達で日本人の女の子だ!菊に似てお節介で、いろいろとうるさいんだぞ!
俺は今タンクトップにパンツっていう格好だけど、これの何が問題なんだろうか。

「えーだって今日は40度もあるんだぞー! それに蒸し暑いしー」
「それにしても限度があるでしょう! クーラーもこれ今何度なの? ほらそんな色のアイスクリームお腹いっぱい食べたらお腹壊すよ!」

連が俺の腕から俺の大好きなアイスクリームを素早くうばって、キッチンのほうへ向かっていく。いつの間にいじったのか、エアコンからは生ぬるい空気が吹き始めた。

「なにするんだ! 連! 本当は冷蔵庫に頭突っ込みたいぐらい暑いんだぞ!」
「明日は冷えるんだから、ほらこれ、ジニクロのジリース!私も長ズボン穿くわ」

連はいつもジニクロの服を持っている。菊もだけど、なんで日本人は皆ジニクロがすきなんだ!
…ん?なんだって?


「え? なんだって君がそんな地味なズボンをはくんだい?」
「は? 体冷やしちゃまずいもの」

呆れている連から黒の地味な長ズボンを奪う。あこれもジニクロじゃないか!!

「あ、こら! 返しなさい!」

アルフレッド!と取り返しにくる連だけど、到底俺の背には届かない。HAHAHA! 俺はヒーローだからね!

「早くかえしなさい!」
「やだね! だってこっちのほうが連がセクシーだからね!」

そういうと連は止まって、黙った。俺の方からも連の顔が見えて、少し赤くなっていた。
あ、そういうことか!

「もしかして、君風邪ひいているのかい!?」

なんだーはやくいってくれよー、と僕はすぐにズボンを返して、連は部屋に戻っていった。
気が付かなくてごめんよ! 連! 


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