「五人でホテルに泊まります。A、Bそれぞれ二つの部屋があり、二人と三人組に分ける組み合わせは全部で何通りあるでしょうか……だってさ」

「えぇー…そんなの知らねーっスよー、適当に分けちゃえばいいじゃないっスかー」

「黄瀬、お前授業出て……、あぁ、モデルか」

「そうっス!でも、テストがそろそろなんで勉強しなきゃいけないんスけど、数学が破滅的にやっばいんスよー。ああんもう伊月さーん!」

「ああはいはい、一々抱きつかない……こーゆう場合は自分に置き換えたらいいんだよ」

「置き換え…っスか」

「例えば、俺と黄瀬あとは黒子、火神に、笠松さん……とか」

「すっげーメンツっスね」

「まあ、人は誰でもいいからさ」

「うーん、黒子っちと笠松先輩は…俺と二人っきり……だったら色々とダメな気がするんス」

「…そ、そうなのか?」

「火神っちと二人っきりでも別にいいっスけどー…俺はやっぱ伊月さんと二人っきりがいいっス!出来ればダブルベッドで!」

「はい?」

「だってホテルで一夜を共にするんスよね?三人でとか俺イヤっスもん!伊月さんが火神っちとかに襲われてる姿を考えるだけでもイヤっス!うん、俺は伊月さんとがいいっス!」

「問題の主旨も間違ってるし、なんか貞操の危機を感じてしまったんだが……」

「あっ、部屋の組み合わせが何通りかって話っスよね?それなら俺は伊月さんと一緒の二人部屋がいいっスから、…答えは1通りっスね!」

「……もう俺、お前嫌い」






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