アイマイカヂツ
「ねえ、今夜どう?」
「あのさ、だから俺…」
「背中のニキビでしょ?」
「分かってるならダメ無理」
「ニキビくらい誰にでもあるわ」
「ンな事言っても、おいコラ、ちょっ」
「ほら、大人しく、脱ぎなさい」
「ヤダつってるじゃん!って、うわっ」
「えいっ!……う、うわあ」
「だから!言ったじゃねーか!」
「…痛々しい、わね」
「るっせ!いいから服返せよ!」
「肩まであるよ」
「まじか」
「……背中に出来るなんて珍し」
「遺伝だよ遺伝、親父にあるんだ」
「ふーん、かわいそうね」
「……ああそうかよ」
「…まあ、はじめましょ」
「はじめねえよ、服返せ」
「あっ、ちょっと!」
「ニキビ触られたら痛いんだよ」
「我慢しなさい」
「はい?……あっ、てめ!」
「ヤらせなさい!」
「嫌だよ!服返せ!」
「いやっ、セックスするの!」
「だーかーらー!」
「貴方のお父さんだって痛みに耐えたの!だから貴方が生まれたのよ!わかる?」
「………」
「…極力触らないようにするから」
「……着たままじゃ駄目かよ」
「セックスって神聖な行為よ、生まれたままの姿でヤらないといけないわ」
「二重の意味で、か?」
「ヤる気になったの?」
「…だって、すっげー誘われてるし」
「それじゃあ!」
「ん…、黙って目ェ瞑れ」
口に含んだらもうお終い。