人生げぇむ



あ、失敗った。目の当たりにされた赤色の数字の、羅列。自分は婚期を逃し度重なる身の不幸、祝いの赤は顔色を変える。大親友は奥さんを貰うや否や三人もの子宝に恵まれ、今じゃ三階建ての豪邸に住んでいて。所詮、人生もげぇむだなんて到底言えそうにもなかった。非情にも意外とどうにかなるさと開き直ってみたが、どうにもこうにも、上手くいかず、ビルの屋上で両手を広げて大空を仰いだ。大きく深呼吸して、やっぱりこれは何かの間違いで自分は長期に渡って長い長い悪夢を見させられていたんだと、これは人生げぇむだと確信した。そうと決まれば、やることはひとつ。


「よっしゃ、リセット開始!」






「#ファンタジー」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -