真夏の吐き気



熱くて熱くて熱くて頭がボゥとする。発汗がよくない。嫌な汗が出てくる。感情が浮遊しているみたいで愚かにもただ呼吸をしているだけだった。周りをみても自分みたいな感じでドライフルーツというより干物状態。それでも皆、汗を拭いながら必死になって働いている。生きている心地がしないのは自分だけだろうか。言うなれば熱昼夢───。


「おら、さぼってないで仕事せい」
「あいてッ!………すみません」


それでも理不尽に時は進み仕事は増えるのだ。酷い悪夢だ、夢見が悪い。

まあ、揺るぎない現実なんだけどもさ。





「#ファンタジー」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -