誰に聞いても自殺は良くないって言うよね。口裏を合わせたかのようにね。私?私は別に悪いとは言わないわ。だって、死にたいんでしょ。だったらそうすればいいんじゃない。考えに考えてそれでもやっぱ死ぬしかなかったならそうすればいい。残された人間はその死を惜しむけど、もっと自分に何か出来たんじゃないかって反省するべきだと思うわけ。もっと傍にいてやれたんじゃないか、とか、話を聞けばよかったとか。そうしたら、もうちょっと素敵な世界になると思うの。ただみんなはそうしていないわけ。人の所為にしちゃって、泣いてって、そりゃ何のお涙だっての。あの人をあそこまで苦しめて追い詰めて、この人殺しって酷い言い分よ。老いて死ねばいいわ。けれども、ただたんに死にたくなったから、と言って何の突拍子もなく死ぬのは良くない。命を軽視しすぎている。あっ、でもそんなことするのは馬鹿しかいないのか。馬鹿だからリセット出来ると思ったとか、来世とかを信じるんだ。だから突拍子もなく死ぬのか。だったら、そうすればいいわ。死にな死にな。そんな誰にも救えないのよお馬鹿さんは。死なないと治らないってよく言うじゃん。そうそう、この世界に馬鹿は必要ないの。結局人は自分の命を目の前にしたら馬鹿になって投げ出したくなるものなの。重すぎるって、貴方を思って死ぬって。死が怖くないのは馬鹿だから。馬鹿は死に興味を持つの。その考えも馬鹿なの。だから馬鹿なの。天国とか地獄とか誰かに取り憑いてやるとか馬鹿でしょ。そうして馬鹿が死にたいって言ったら馬鹿は死ぬなって言うの。それが馬鹿なの。そう止められたら、あんた何様なのって言ってやればいいの。それを言わない馬鹿は死ねばいい。助けて欲しいから他人にそういうの。甘い蜜欲しがるの。だから所詮馬鹿なの。だから私は自殺志願者は死んだらいいの。そうしたらもっと、この世界も、少しは素敵になるでしょ。




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