酔う


唇同士をくっつけたら胸がドキドキしてきた。(体温上昇中、心拍数、脈拍数共に平均を上回る)だからもう一度くっつけてみた。そうしたら、ざらついた舌が入り込んだ。(激しい動悸、呼吸が上手く出来なくて酸素を要求)背中がぞくぞくするような感じ。(衣服の中に忍び込んできた冷たい手の平が背骨をなぞる)ブラが外された。(なんて解放的)心身共に落ちていく感覚は滑らかで気持ちが高まる。(バフンと受けとめられたベッドの優しさが堪らなく、いい)絡まる素足がとてつもなく厭らしいと思えた。(まだ絶頂は知らない)


はっと目を覚ました。(高級感溢れるベッドに裸で一人)辺りを見渡せば脱ぎ散らかした私の衣類。(下着がやけにぼろ臭く見えた)ベッドには無数の丸められたティッシュと使用済みコンドーム。(誰かの、精子)お相手の顔が全く思い出せない。(かわりに頭痛がする)いつの間にか私はお酒の力を借りて処女を卒業していた。(けれどそれは酷い後悔)




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