生き残り



生きていることに後悔しています。父と母が死んだ時、自分は死ぬべきだったのです。独り身になって、社会の負け犬として、汚れ仕事を喜んでやってみました。ソレ見て馬鹿は腰を振りながら笑っていました。自分が内側からどんどん壊されていく感覚さえわからなくなるほどに。教えて、教えて、愛してあげるから、なんて思ってもいない事を口にして、囀って、喘いで。指の一本くらいくれてやる覚悟は常に持ち歩いているから、自分が社会の負け犬だと、恥だと、悟られても動揺はしない。そうして得たものを売ればお小遣いとご褒美という名の性欲処理が待っています。足を開いて、緩くなった股で男性器を歓迎するのです。馬鹿みたいに、自分は喜んでみる。そんなふりをする。自ら律動さえしているのに。

お父さん、お母さん、自分は生きていることを後悔しています。





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