決まり
土の臭いが気にならなくなりました。霜月です。空は残酷なまでに広く澄み渡りみずみずしくも渇いています。西から流れる千切れ雲は山を越えて此れから私が訪れる所に向かっています。渡り鳥がいなくなった川を横切り、コンクリートジャングルに迷い込みます。果てのない高揚感と興奮。されど振り返ればほんのりと懐かしい温かさと後悔。
お父さん、お母さん。
私はあの人と都会に住みます。
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