見せない
バスが通りすぎていく。車が走りだす。僕はペダルを踏む。背中から伝わる愛しい体温に格好良い姿を見せたくて。キツい坂道を無理しちゃったりしてさ。君は心配して何度も声をかけてくれた。降りようか、なんて声をかけられたけど。それでも息切れなんかして辛さで歪んだ今の僕の顔なんか見せたくないんだ。だから返事なんか待たずに僕を信じてほしいな。
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