「必要なのは愛だって言ってよ」
「……いいえ、それは違います」

「なんで?愛は地球を救うんだよ」
「誰がそう決めたんですか」

「誰ってのはないけど」
「………」

「……でもさ、愛は必要だよ」
「そうですね、でも」

「でも?でも、なに?」
「僕は君の望んでいるような…」

「……だから必要ないって?」
「………はい」

「………」
「すみません、でも僕」

「…うん」
「君とのセックスは好きですよ」

「うん、うん…」
「もう、泣かないでくださいよ」


そう言うと彼は、ただ哀しそうに笑った。






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