ミミズ



快晴。太陽がぎらついている。昨日降った雨で土の中にいたミミズ達が一斉に地上に出てきていて、間抜けな奴らはこの太陽で干からびアスファルトに張りついている。気持ち悪い。それらを踏まないように歩くとなると爪先立ちをしていないといけない。周りにはミミズの死体。いい気分になれない。血が吹き出ていたり腹が切れているわけでもないから面白くない。グロくなんてない。ただ醜いだけ。いつか自分も死ぬけれど、こうはなりたくない。晴れる前に土に帰れなかった間抜けな奴らはどんな気持ちだったのだろうか。ミミズと人間の感性はきっと違うから、まあ別にどーでもいいけど、南無阿弥陀仏。土にかえれるといいな。





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