分離した私の肉片を探した今日は



擬似幸福論の断片を一掴みしてあの子の背中におもいっきり投げつけた月曜日。浮遊感に身を任せて背の高いビルで働いているオジサン達に中指を立たせた火曜日。ハリボテの街に足を踏み入れ歓迎されていない不幸を左隣に流したら誰かが死んだ水曜日。コバルトブルーの夜に膝を抱え込て純情ぶってみた木曜日。何もなかった金曜日。一瞬だけ見えた晴れ間を素直に喜べなくて世界が窮屈に感じた土曜日。野良猫たちの交尾を傍観しながら気の抜けたサイダーを飲み干した日曜日。

明日は何色の太陽なのだろうかと馳せた昨日はX曜日。

だから今日は笑ったX+1曜日。




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