性春期です、
「俺、お前と繋がっていたいな」
「……セックスしたいの?」
「あー、別にいいんだけどさ」
飲みかけのミルクティーを勢いよく吸い上げたらパックが空っぽの音が聞こえたので「こんだけか…」と一言言ってゴミ箱に向かって放り投げた。カランと渇いた音がした。隣の彼女がセーラー服を託しあげてブラを見せてきた。ピンクの可愛い花柄だった。どうせならスカートの中身を見せてほしかった。
「なんちゃって」
彼女の細い腰を引き寄せ赤く突き出た唇を塞ぐ。キスに集中させながら腰にあった手を背骨にそって滑らせてブラのホックを外す。滑らかで張りのある肌が病み付きになる。舌を入れる前に露になった胸に吸い付いた。そうそう、こうしたかったんだよね。
「ちょっ、と、ふふっ、んもう」
彼女は笑いながら肩を押した。淡く抱いてた期待は裏切られたが、しっかり反応している自分の下半身をみて小さく舌打ちをする。ここが屋上じゃなかったら確実に押し倒していたのに。
「はぁー、あーもう最悪」
「私が動くから続けよ、ね?」
彼女は立ち上がってスカートの中に手を突っ込んでパンツを下ろし始めた。ピンクの可愛い花柄だった。下着だけみてもな、なんて思わず口に出しそうだったので手の甲で押さえた。
「肩借りるね」と許可を出していないのに肩を掴みながら自分の足からパンツを取り去ると意味ありげに微笑んだ。状況的に見下されているので犯されていると勘違いしそうなほど彼女の笑みは印象深い。
スラックスのジッパーを下ろし腰をほんの少し浮かして下着と同時に下げたら露出した肌に痺れるような冷たさを感じて身震いをした。彼女は主張している自身に自分の肉体の一部をあてがった。彼女の下半身も十分に濡れている事がわかった。でも、違うんだよな。
「言っておきたい事あるんだけど」
「済んでからじゃダメ?」
「てか済んじゃダメ、ヤダ」
「意味わかんないんだけど…」
押し倒したい衝動に負けて彼女に覆いかぶさった。頭を打たないように背中を支えていたので少し辛い体制でいる。彼女に笑みが再び浮かんでた。お互い下半身丸出しで何やってるんだろう、ほんと。
彼女のセーラー服を託しあげてゆっくりと寝かせた。いつかみたエロ本に載っていそうな彼女に生唾を飲んだ。
「こういう意味で繋がってたかったんだ」
お腹に小さく開いたへその周りを指で持て余してから自分の性器を擦り付けた。訳がわからないようで彼女は暴れだそうとする。四肢を全身で押さえつけて質量の増した性器をへそに無理矢理突っ込んだ。
「いやいやいやいやぁああぁあああ」
悲鳴をあげる彼女。僕は構わずへそに性器を擦り付けたり、挿れたりした。熱を帯びて絶頂は近かった。狂ったように腰を振った。へそに押し付けていた性器から次第に乳白色した精液が出て来た。
「く…、ぁ…っ」
「ああぁ…ああ、うそ…、いや…っ」
ゆっくりと彼女から離れ双眼からは絶え間なく涙が溢れていた。顔だけ近付けてキスしようとしたらおもいっきり打たれた。
「さいってぇ…だいっきらい…」
彼女はそそくさと屋上から姿を消していった。ヒリヒリ痛む頬を押さえながら彼女の歩いていった方を見ていた。下にはさっきの精液が点々と落ちている。
「やっぱベッドじゃないとな…」
立ち上がった拍子にスラックスが情けなくずり落ちたので誰もいないと分かっていても何となく恥ずかしさが込み上げてきたので直ぐさま上げなおした。屋上から立ち去ろうとした時、視界にゴミ箱の横に転がっているミルクティーのパックが入ってきたので近寄ってゴミ箱に入れ直した。
「あ、やっべぇ…」
落ちている自分の精液を見て、さっきの誤った行動に気付いた。あれでは自分が彼女の胎盤から産まれてきたかったと正しく伝わっていないと。むしゃくしゃする頭を雑に掻き回した。
「次は、ベッドでしないとな…」
一人、大きな溜め息を吐いた。