溜まり者



人魚の生足を拝んで舐めたら踏み潰された。罵声を浴びながら踏まれていると主張してくる男の象徴に気付いた人魚はたちまち顔を真っ赤にして頬をひっぱたいた。なんて暴力的な人魚だと押し倒す。形勢逆転。上からの眺めは最高でくねくねと身を捩らせてわざと目を合わせようとしない姿が愛おしくて厭らしい。ずっと海の中にいたものだから肌は潤っていて押さえつけているだけでも充分に射精出来そう。胸についている貝殻はどうなっているのか。胸を吸い続けていいから私の乳首を隠して。とか生きている貝と厭らしい契約をして慣れない間はアンアン喘いでいたのだろうか。勝手に妄想したら下半身の窮屈さに眩暈がした。「退けなさい!」「そんな、生殺しなんて鬼畜すぎる!」胸の谷間に顔を押しつけて荒い呼吸を繰り返す。嫌がりながらも喘ぐ人魚は淫乱らしい。「もう限界なんでぶちこんじゃいます」人魚に跨ったまま早急にベルトを緩めファスナーを下ろした途端。あまりの解放感に勢い良く射精した。


「うわあああっ!」


見慣れた景色。カーテンの隙間から零れている日の光。無機質な時計の音。7時48分。


「やっべ」


遅刻を報せる時間。精液まみれの下着。人魚の夢。まだおさまっていない局部。冷静になってみた。


「つか、人魚の生足ってなんだよ」



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