よく



暴れる大蛇の生き血を啜る。首に巻き付く胴体は力強く息の根を止めようとしていた。辺りには剥がした小さな鱗が無惨に落ちている。段々と勢いが無くなった大蛇は最期に噛んでいる腕の肉を僅かに食い千切った。絆創膏を二枚貼っていれば治るような傷に、鼻で笑うと鉄臭さが肺を支配した。

「まだまだ死にたくはないんだ」

髑髏の穴から覗く鋭い視線と長い舌。おもむろに腕を差し出せば勢いよく噛み付いてくる。堪らない刺激と快感。小さく漏れた声は大蛇には聞こえない。勃起したのでさっきの大蛇を局部に巻き付けて脳内でピンクの妄想をして大蛇の口の中に精液を注ぐ。鋭い二本の牙が敏感な部分を刺激して、また勃起した。

首に巻き付かれた胴体は重苦しく、荒い呼吸を繰り返す自分は軽い走馬灯を見る。薄い鱗を剥がす余裕がなくて真っ白な柔らかい腹部に歯を突き刺し生き血を啜る。

腕からは抉られる感覚、首は締め付けられる感覚、局部からは表現しようのない感覚、重い眩暈にたまらなく喘いだ。

二七時の夢でした。



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