青春期



平熱が続いて沸騰しました。ぬるま湯に浸かりすぎてふやけた指が気持ち悪いです。肌が粟立って身を縮めたら指が触れて、どちらかが自分の一部ではないような気がしたのです。ぬるま湯を肩にかけたら体温が奪われました。温かいお湯を入れるのが億劫です。風邪をひくのもいいかもしれません。水面を叩くと上がる水飛沫がなんとなく痛いです。明日は大嫌いな英語があります。お腹が痛くなるような気がするので休もうと思います。嘘をつくのが苦手な僕に誰か嘘のつき方教えて下さい。なんなら僕の青春捧げます。嘘です。やっぱり嘘です。冗談です。僕の中にある心臓が動いています。僅かに水面に波紋を広げています。君が映りました。背景の肌色が生々しいです。ぐるぐる、ぐるぐる君が回ります。ごめんなさい、思わず勃起しました。だって、青春期ですもの。



人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -