わたしのすべてをアイして
「アイしてほしいの」
彼は泣いていました。
当然わたしは笑いました。
彼はまた泣きました。
床が赤になりました。
隣で何か倒れました。
「私にまかせて」
倒れたもののお腹から赤い液体が出てきたと思ったら塊でした。
彼は部屋の隅で三角座り。
無防備な背中は小さいです。
頼りないです。
蹴り倒したいです。
なんとなく塊は温かいです。
「それではアイしましょうね」
両手に持てる分だけの塊を持って背中に近づきました。彼の頬から口へ塊を滑らせて中に押し込みました。吐き出さないように指を喉へ突っ込みます。塊は滑ります。ふやけています。でも大丈夫です。破けません。
詰め込んでいきます。
丸いの、長いの、ぐちゃぐちゃの。
彼は死にました。
「えへへ、これは正解ですか」
先生は馬鹿野郎と私を殴った。