遠回り


側にいても遠回しな言葉を探してる私がいる。

あなたの事は嫌いではないけど、なんとも言えないの。

ベッドから見える窓の向こう側の、雲を眺めながら、あなたの事を何度も想ったのを覚えている。男の子と女の子。出会っても、傷つくだけじゃ嫌だよ。

嫌いになりたくないし、嫌われたくないしで、私はわがままばかり。
あたかも、嫌われてはいないみたいな考えをして。

気づかれないように、悟られないように。

側にいても遠回しな言葉を探している私がいる。






「#オメガバース」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -